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墨田トリフォニーホールで3/21。
今回は行くのにちょっと迷って、ぎりぎりにチケットを取ったので、高所恐怖症にはめまいのするような3階席から。満開の桜の木をいっぽんとピアノだけのシンプルな舞台。
(この桜は、幹と枝は本物、花は作り物だったんだけど、某日某ホテルで行われたというお高いリサイタル・・・知らなかったよ、ファンクラブ入ってないとだめかな・・・では、花まで本物だったそうな!)
で、あっやっぱり行かなくちゃと思ったのはオフィシャルサイトの「デビューアルバム「JAPANESE GIRL」の全曲ピアノ弾き語りに挑戦いたします。しばらくごぶさたのあんな曲こんな曲をぜひお聴き逃しなく!」というお知らせ。
1976年のデビュー、20歳の時だって、ともちろん知ってはいるんだけど、聞き直すと改めて天才っぷりに驚き直す&惚れ直す。「電話線」も「気球に乗って」のっけから名曲作ってたのね。久しぶりのも「へりこぷたあ」もうれしく、いえいえ、どれも最高でした。アンコールもベストな「ラーメン食べたい」と「ひとつだけ」。
秋に出す新しいアルバム(「はじめて自分だけのために作る」)を準備中〜♪だそうでっす。
出てきた時にヘアスタイルが! まるでゴヤのアルバ公爵夫人みたいで、あんなに髪の毛あったっけ〜、すげ〜っと思いましたところ、真実はアンコールで・・・
しちこく、桜!
池の周りを毎朝毎朝ぐるぐるまわってすっかり飽きたので、新鮮な角度を求めて「ロー、ロー、ローユアボート」してみました^^;) 土曜は思いがけず早くからボート乗り場が開店していたのです。早朝でもギャラリーが多くてちょと恥ずかしかったけど(ほんとはボートの中で昼寝が夢)、でもね、あのね、岸から見る桜はあれは「裏」でした。ボートから見ると、「表」かつ、目の高さというか、花の中に入り込めます。花の表情もぜんぜん「表」の方がきれい、すばらしかった!
「どうせアホなら漕がなきゃソンソン」と、今更ながら思ったぞ。次は広角のレンズを持って乗ろう、石神井や善福寺にも進出したい、と・・・。
カモさんも近々こんにちは。こんなに水を蹴立てて進んでたのね!
ちなみに3億円当たりましたあかつきには、正面のマンション、最上階から3階ぐらいの間でどれか一部屋。6億円当てた場合には、上下2部屋買って、床ぶち抜きたいと(あのマンションは古いからけっこう天井が低い)、で天体望遠鏡を据えて居ながらにしてバードウォッチング・・・(夢)。
どれも、ぴかぴかの晴れだった土曜日の朝の井の頭公園。
アップするのにしょうがないんだけど、これ、100%の表示サイズで画面い〜〜〜〜っぱいに大きく見ると、とってもきれいなんだけど、小ちゃくしちゃうとね、なんだかな〜。
おまけ、「毎日新聞」のヘリコプター飛んでました。土曜の夕刊か日曜の朝刊、井の頭公園の桜空撮載っていたかな?
「スケスケ」っていうのもキーワードとして問題あるかな、と思ったけど、言葉自体がほとんど死語かも(爆)。さて、雨が止んでも今日は寒そうな・・・
身も蓋もなく満開! 午前中は最高気持ちよかった。写真300枚弱、撮りすぎると結局処理できなくなるので、いつものごまかし。ほんとは、一枚ずつ画面いっぱいの大きさで見せたいな、なのが・・・うん、30枚ぐらいはあるんだけど。いっぱい撮ったよ・・・とだけ。
このカモが一生懸命伸び上がって食べているのは、柳の花(つぼみ?)。
人が木の芽を喜ぶような感じかな、人が食べたらおいしいのかしら?
(あっ、今日「木の芽」売ってたな、「木の芽」来たれば「山椒の実」遠からじ・・・と誰に都もなく、笑)
カルガモカップルがお互いにぴっこんぱったん首を伸ばしたり縮めたり挨拶しあっていたので・・・求愛行動かな、と思ったら、はい、当たり。NHK的表現で言うところのご「結婚」でした。
終わりました後に、♂が♀の周りをすごい勢いで一周まわる、というのも行動パターンの一環かな?
黄色い凶眼のキンクロハジロは・・・。今朝は20〜30羽ぐらいのうち半分ぐらいが「痒〜の、カイイ〜〜〜ノ」という感じでカイカイカイ。通常の羽繕いの姿を超えて、ひっくり返って大騒ぎ、ぽんぽこおなか上に向けてラッコの群みたいでおかしかった。
3月13日、東京芸術劇場
鯉斗:動物園
喬太郎:転宅
鯉昇:明烏
―中入り―
鯉昇:長屋の花見
喬太郎:綿医者
この二人会は、去年の11月に内幸町で聞いて、鯉昇さんのおもしろさに開眼! で、2回目。
鯉斗:動物園 (枝雀さんが英語落語でやっている、White Lionと同じ話)
前回もこの前座さんで、同じ話を聞いたような。芸はあがってないけど、舞台慣れだけやたら増進。着物がうまく着れてないでどんどんはだけていってしまうのは、修学旅行の高校生が旅館でゆかたを着ているような・・・。唯一の希望があるのは鯉昇さんを師匠として選んだところかな。「月給100万」はいくらなんでもひどすぎ!「日当1万」の間違いでしょう。うらぶれた巡回動物園なんだから・・・かつ、もう1匹着ぐるみがいるんだから、それだけで月200万かかっちゃうじゃん!
喬太郎:転宅
これは、だめだったねえ。なんだか、あっちゃこっちゃ(たぶん、姉さんの性格にいろんなの盛り込みすぎ)して、話がとっちらかっちゃった。五代目小さんの泥棒噺を聞きたいなあ、としみじみ思いながら聞いた。喬太郎さんにしては60点。
鯉昇:明烏
おお〜、大ネタ登場。おもしろかったぞ〜。強面の鯉昇さんが、19歳の奥手の若旦那も、17歳の浦里花魁もしっかりできるところが、芸の力! 振られ組のあんちゃんが、手についた甘納豆の砂糖を、ぱんぱんっと若い二人に掛けるところ、かわいくって最高(ここん甘納豆のところ、絶品という評判の八代目文楽さんがどんな風に演じていたのか映像が見たいのだ・・・)。
鯉昇:長屋の花見
鯉昇さんのえもいえぬ<ふら>満開〜♪ 長屋の花見をこんなに楽しく聞けるとは思わなかった。オチは「チャ柱
じゃないはじめて聞いたパターン。時代設定も、江戸時代と言うよりは、ウィスキーが出てくるからわりと最近に移動だな。「ピョンヤン放送」も大ウケ。
喬太郎:綿医者
さ〜て、ここは一番盛り返さないとね。長いまくらでじっくり客席を自分の世界に巻き込んで(病気と給食の話題は誰も身に覚えがあるから巻き込みパワー強いぞ!)、はじめて聞いた噺は「擬宝珠」と同じく、喬太郎さんがやり手のほとんどいないのを、どっからか発掘して仕上げ直したらしい。うーん、扇子が手術のハサミになってパッチンパッチン。全臓器摘出・・・ホルモン屋へ!? とってもシュール、とっても爆笑♪ そう、わたしの好きな喬太郎さんはこれです、これですとも!
そうそう、鯉昇さんの紹介は、まりしろ、こと木村万里さんのこの文章がすばらしい。
あう、2月の書き残し。
地元の秘密倶楽部、ならぬ、井心亭寄席。もちろん会員で一日早く買えるのだけれど、油断していると一瞬で券が売り切れてしまうので花緑さんは2回連続買い損なった。しょうがないので家から歩ける強みで当日券にチャレンジ。なにしろすっごい寒い日だったから、さすがに当日券に並ぶ人も少なく、結局いつもと同じ席に座ってた。
ゲストがわりと豪華で当日のお楽しみな訳ですが・・・なんとこの日は、いきなりの「一門会」で弟子5人+花緑さん、計6席という壮絶なことに。
ええ、あれです、やっぱり一週間ほど前に「ちりとてちん」を見て、急に「一門会」やろう、自分が生きている時にやらなきゃだめじゃん、と思いついてしまったんですと。
柳家花いち 元犬
柳家緑君 寿限無
柳家花ん謝 湯屋番
台所鬼〆 二人旅
柳家初花 時そば
柳家花緑 紺屋高尾
いつも、お弟子さんの誰かは連れてきているので、たぶん初花さん以外は、聞いたことあるな。しかし、こんだけ聞くのはけっこう大変。
最後の質問コーナーで、やっとなぜ一人だけ「台所鬼〆」という不思議な名前なのか謎がやっと解けました。しかも、この劇画チックな強面の顔のお弟子さんは、師匠より1歳年上、30過ぎてからの入門だったらしい。
で、いままで、高座姿も悪いし、だめだめねえと思ってた、鬼〆さん、なんか今回はいい「間」が掴めてきたような、そうすると<すごい>顔も、味に見えてくるかも・・・と、期待、もしかするとダークホースになるかも、ね。
ところで「ちりとてちん」は、明日で最終回だけど、半年も引っぱっておいて「女は子どもを産んだら家事に専念、男を立てる、裏方に徹するのがすばらしい生き方」というすごい結論になだれ込んじゃうの? まじ!? それとも明日、もうひとひっくり返しあり?
メジロくんの見事なさえずり。
昨日三角関係でもめていたツバメが今朝は二羽。さて、今年はどこに巣をつくるのか。
ツグミくんはグラウンドに13羽! うしろに声で+α(いよいよ旅立ちか)
これは、2〜3日前にひさしぶりに見つけたアカハラくん。位置的には前に「頭が黒い個体がいる」と聞いていたところ、そういわれれば、頭が黒いような気もするけど・・・。どちらにしても、この静かだった薮の中も、あふれたお花見の人がブルーシートとともに流れ込むと思われ・・・
「あ」「い」「お〜」も「む」も発見できずの8000歩。
今朝です、昨日とだいたい同じ位置から。夜10時で宴会停止になり、朝早くお掃除隊が大活躍しているせいか、今朝は、ちゃんとさわやかな公園でした。まあ、勝負はあすの夜から週末ね。
トラ(仮名)も花見。
稼ぎ時です。
今朝の井の頭公園。一日でピンク度アップ! 最後の静けさ。
もうブルーシート団体が続々と入ってくるところ。あとは地獄・・・
あっ「ピンク度アップ!」なんて入れるとまたヘンなアクセスアップしちゃうかしら(爆)
予約しておいた、志ん朝さん「落語研究会 古今亭志ん朝 全集 上」のDVDセット到着♪
一日二席ずつと思ったけど、最初の「文七元結」でノックアウト。もったいない、1席ずつにしましょう。あと、21席もあるぞ、ありがてえ、かっちけねえ!
あ、sonyで買えば、オリジナル手ぬぐいが着いてたのね・・・でも、amazonだと8000円ぐらい安かったのだもの、しょうがないっす。秋に出るらしい「下」の演目はなにかな〜、当たり前だけど「首提灯」とか「試し酒」とか入っているといいなあ。
公園のあちこちで、天気がいいのに、なんでこんなところに水たまり。しかも、ぽたぽた降ってくる! 冬の間にばっさばっさと伐採された木の切り口から樹液があふれ出し、春の嬉し泪? 悲し泪?
これ、ヘチマ水より植物成分(?)は濃いかと思うんだけどな、樟なんかだったら殺菌成分もありそうだし。木に聴診器を当ててみるというのをやったら楽しいかも。
冬の間は、ぽつねんと1羽ずついたシメが、20羽ぐらい集まって、声もにぎやか。図鑑によると、北に帰る前に群れになるということなので、そろそろさようなら。
●鳥系メモ
上野動物園で「不思議がいっぱい!世界の鳥の巣展」〜3/31(ただしたぶん一昨年吉祥寺でやったのと同じ)
東京大学総合研究博物館で「 鳥のビオソフィア―山階コレクションへの誘い展」〜5/18
国立演芸場のあとで、東京タワーに生まれてはじめて行ってみたら・・・。すんごい混んでてびっくり! 切符売り場まで列ができてて、切符を買った後もエレベーターホールにぐねぐねと羊腸の列。諦めました。
ただし、「水族館」(1000円)は、すぐ入れて空いている・・・・・、噂には聞いていたけれど、これがまあ、まことにキッチュな巨大熱帯魚屋さん! この日はカメラに望遠レンズつけていて、中の様子がうまく撮れなかったのがとっても残念!
↑写真に撮ったらまともそうに見えるけど、なんだかぼろっちい鮫の剥製。唐突に置いてある。
「この水槽の魚は売り物ではありません」以外はつまり売っているわけで、30万とか値段のついた、巨大ななまずとか(どうやって持って帰るのかな?)の、のったり、まったりとした魚がメイン。なんかね、夜中の相撲部屋で若いもんたちが寝ている部屋はこんな感じかしら、みたいな、のっそりした巨大魚がいっぱい入った水槽とか・・・、でありました。かなりオタク度強い!
ステージの多かった3月頭。吉祥寺シアターで串田和美さんの演出+主演で「ジャックとその主人」(公式サイト)。『存在の耐えられない軽さ』のミラン・クンデラの唯一の戯曲というのも興味有り。コクーン歌舞伎でしか、串田さんの作品を見たことがないので、現代劇はどうなんでしょ、と思ったりでね。
うーん、「春琴」とちょうどぶつかっちゃったからなあ、単独で見ればもうちょっと評価が違ったかもだけど、わたしには「芝居臭すぎて」だめでした。まあ、それがいいという人の方が多数派ではあろう・・・。日本で「芝居臭い」ものを厳密に抜かそうとするとほとんど見るものなくなっちゃうんだろうな・・・。
演技する串田さんははじめて拝見しましたが、けっこう芸風が、勘三郎さんと似ているかな〜っと^^;)
ご近所のアジア・アフリカ語学院の図書館でときどきやってくれる公開講座。3月8日にあったのは、モンゴル相撲のお話。あちらの専門雑誌やビデオを見せてもらったり、この頃はプロリーグ(?)のようなものもあるんだとか。と、今場所は朝青龍優勝か、強いねえ!
次回の講演会は5月初旬予定。
ちなみに、日本で楽しめるモンゴルの春祭り、ハワリンバヤル。今年は5月4日、5日に練馬の光が丘公園で。モンゴル相撲とモンゴル料理などが楽しめるはず。
これはモンゴル相撲とは直接関係ないけど、モンゴルの文化に親しむために、と触らせてもらったサイコロ。羊のかかとの骨だったかな。4面の役はいかにも遊牧民族らしく、馬、ラクダ、羊、山羊。
(↑ 大変よくできました! とは残念ながらいかなかった・・・)
3月9日
《落語》三遊亭 歌るた「元犬」
《落語》三遊亭 窓輝「武助馬」
《漫才》ロケット団
《落語》桃月庵 白酒「つる」
《曲芸:太神楽》翁家 勝丸
《落語》三遊亭 吉窓「鹿政談」
《コント》だるま食堂
《落語》入船亭 扇治「働かせ蜂」
《三味線曲弾》柳家 亀太郎
《落語》柳家 喬太郎「ちりとてちん」
うう〜ん、書かないでいたら忘れてしまったあ、つまりそんなに印象に残るものが・・・少なかったな。
だるま食堂は初。ボインボインのバージョンが見たかったので、普通おばさんバージョンでちょっとがっかり。でも、地味おもしろかった。積極的につまらなかった(?)のは「働かせ蜂」かなあ、筋の出来も語り口も半端なのだ、あの程度なら無理に新作しないでいいような気がする。
三味線の芸は、ちょうど三味線自体に興味があるので、「三下がり」だの「二上がり」だの説明してもらってうれしかったけど、芸風がちと暗い・・・。
メインはやっぱり主任の喬太郎さん。上席全部古典で通して、この日は「はい、TVに便乗ですとも」と「ちりとてちん」をぶつけた。腐った豆腐を食べる苦しみの表現がこの日の見所。でもねえ、珍味を皿一杯一気に口に放り込むのは、いくら負けず嫌いでも不自然ではなかろうか。大師匠の5代目小さんのバージョンが、話の細部も丁寧に作り込んであっておもしろかったような気がする、聞いてみなくっちゃ。
そうそう、国立演芸場は、舞台は靴禁止なのかな・・・洋装の人、つまり「ロケット団」も「だるま食堂」も靴下でヘンでした。特に女性は靴まで履いてて全体の均整が取れるので、あれはむごいかも・・・
で、三回もめずらしく三軒茶屋に行ったので、ちょっとうろうろと街探検。
一番感動したのは、このむちゃくちゃレトロな映画館。残念だったのは、横から出ていた大きなネオンサイン「各社封切り」というのに、灯りが入らなかったこと。せっかく夜に写真を撮ろうと思って、一眼レフまでもって再チャレンジしたのにさ。
今度、中の様子も見たいので、一度映画を見に行きたいと。
商店街も、昭和の香り・・・。昔昔荻窪にあったような、吉祥寺のハモニカ横町に通じるような、戦後マーケットぽさが残っている・・・で、その中に、あれ、ここはどこですか? パリのパサージュですか、モロッコの迷路ですか?というような、マグレブ風のカフェが・・・。クスクス屋「ロワゾー」、お店のHPにはほとんど情報がありませんが(笑)、興味のある方は検索するといっぱい出てきます。最後に行ったときに友人を誘って、クスクスとか、タジンとかと白ワイン。なかなか雰囲気あるし、世田谷観劇後に、とてもいいかも。
お店で、写真は撮らなかったんだけど、「下仁田ネギとカモのタジン」がおいしかったので、このために合鴨を塩麹に漬けてまねしてみたよ♪
下仁田ネギもシーズンが終わってしまったようで数件探したけど発見できず、「ぬた」用に買ったワケギにて代用。
世田谷パブリックシアターで、サイモン・マクバーニー演出のお芝居「春琴」へ。2004年同じ劇場で彼の「エレファント・バニッシュ」(村上春樹の『象の消滅』ほかの短編をいくつか合わせて一本の芝居にしてあった)を見て、あんまりおもしろくておもしろくて、頭の一部に穴が開いてちいちゃな噴火口が出来たような衝撃・・・。サイモン・マクバーニー、サイモン・マクバーニー、サイモン・マクバーニーと呪文を唱えて4年も待ちました! 今回もやってくれたよ♪
プレビューと、本番になって中程、千秋楽と、力の限り3回いったので、そりゃもう堪能、お芝居三昧♪ これが2月末〜3月頭の楽しみにしていたメインイベント。その価値あった、いえ、もっと見たかったぐらい! いえいえ、ロンドンでやるとの噂もあり見に行きたいよ(英語の字幕かな?)! うん、そのあと、またもう一回世田谷に戻ってきてくれないかな、せめて・・・、とまで思う。
今回は、谷崎潤一郎の『春琴抄』をメインに『陰影礼賛』を少し混ぜて。恥ずかしながら、大学の時に周りではやった『痴人の愛』(「よう、よう、穣二さんよお・・・」^^;)を読んで「う〜みゅ〜」と、谷崎から遠ざかっておりましたが、あれは「読んだ」とは言わない、ページをめくっただけだった・・・、と。今回、予習復習に上の2冊を2回ぐらいづつ読んで、そのほかの作品にも手を出しているけど滅法おもしろいや! やっとそこまで熟成したようですね・・・自分。
で、お芝居は「エレファント・バニッシュ」と同じく、とっても知的で刺激的。べとべとじっとり、どん臭いことはしないのが、私の好みにぴったり♪
舞台装置はさらにミニマムになり、大きな後ろの壁が前後あるいは垂直に動く以外は、松の木から部屋の柱やふすまや、三味線まで一本の棒で象徴的=抽象的に表していく、数枚の畳を舞台上で移動させ組み合わせることで空間の表現がどんどん変わっていく、役者自身が場面転換をしていくというシンプルでシャープな演出。
『春琴抄』を舞台化(あるいは映画化)するときに、一番心配な、子ども時代から成長して変化していく主人公は、なんと子どもの人形、少女の人形(ここまで文楽っぽく)、少女の人形振り(これは歌舞伎っぽく)、そして深津絵里さんの演技と4段階に変化して、相手の、佐吉も、年齢に応じて3人の役者が演じ分けて構成お見事。3回見たので、おおっ〜!ラストこんなにしたんだ、このシーンだいぶ膨らませたんだ、ここんとこ解釈変えたんだ、と変化も楽しめておもしろかった。・・・。もちろん些末な傷はなくはない・・・ええ、その原作にない台詞はちょっと全体の解釈のなかでちゃんと嵌ってないのでは・・・とかは若干、ほんの若干あるのだけど、でも、圧倒的にすごかった♪
さて、今は、祭りの後の寂しさで、次のサイモン・マクバーニーの新作を見られるのはいつの日か・・・
このお芝居を観ると・・・
●三味線かっこいい! ゼロハリの専用ケースに入れて、ぱちっと開けて、その場で組み立てて弾けると、もう無茶苦茶かっこいい〜♪
●関西の甲高い声のヒステリックで、強気なお嬢様、ステレオタイプだけど、よけいトラウマチックに怖くなるでぇ。
非常に清楚。写真を撮ってたら、後ろをおじさんが「山桜?」とちいさな「?」をつけてつぶやいて通ったけど、わたしもそう思いしたが、うーん、こちらの桜サイトさんだけで300種類もある@@;) 昨日のわからない桜より、花びらが細長くて、ピンク味がないような。
正反対にけばけばの寒緋桜(ドイツの女性が好きそうな色だと思ふ)が、さらにピンク on ピンクで写せるのは、うしろで河津桜がこれこそ満開!
あんまり満開だと構図の取りようもないよね、などと贅沢な文句を言われております。
明日からずっと曇りになっちゃうみたい、歩数と日照時間は比例するので、運動不足必至か・・・
井の頭公園の春しつこく・・・。この横断幕がかかると、もうじき地鳴りするような喧噪のちまたに・・・
トイレの修理とか、いかにも酔っぱらいが飛びついて池に堕ちそうな枯れ枝の始末とか、準備作業もまっさかり。
でも、ソメイヨシノは「まあだだよ」だな、あと1週間とちょいぐらい?
新しい鳥も数種類来ているらしいんだけど、なかなか見つけられず・・・。悔しいけど、在庫フォトより。
この頃、ときどき見かけるキレンジャク君。レモンイエローで大きさも、胸のあたりの形状もレモンぽくてなかなかきれい。
こちらは、開けたグラウンドのあたりがお好みの、いつも数羽いるハクセキレイ。キセキレイに比べるとなんだか寝乱れたようなお姿なのは、駅前のパチンコ屋のネオンに囲まれた木でいっつも集団で夜更かししてるから・・・ってか。
「ばーさんがじーさんに」さんにしばらく前に出ていた「牛乳おから」。なんだか名前だけで激しくそそるもの有り、作り方は適当にまねっこ。で、十分に予想された事態とはいえ、いやって〜ほどいっぱいできちゃうのよ! 何しろおからは、一袋が安くてでかいので!
というので、どうしようかとオムレツにしてみました。トンカツソースかけて、トーストにのっけてもおいしい。たぶんコロッケにしてもすごいおいしいと思ふ。
こっちは、小料理屋さんのまね。鱈の白子を、さっと塩茹でして、オリーブオイルを掛けてオーブントースターで焼くだけ。なにしろお酒がススム君。上手に焼き色をさっと着けられるともっといいんだけど、うちのオーブントースターは上火だけとかできないのでだめ。お寿司屋さんで「炙り」に使っているハンドバーナー? トーチ? あれ欲しい。
春はファーストランナー! 河津桜はもう葉っぱが伸びて
我が世のたれぞ常ならん
玉川上水沿いで満開だった桜。札がないので名前がわからん! やたら雌しべが立派・・・サクランボのいっぱいなるのがこの辺りに1本あったはずなんでこの木かな。
鮮やかなピンクは桃ももうすぐ満開。メジロ on 桃に失敗! リベンジのチャンスはあるか?
去年からおもしろいよ〜っと言われて興味津々だった、真壁のひな祭り。とらこさんに案内してもらって、Mさん、ayanoさんたちと、車2台で。といってもまずは、はじめてつくばエクスプレスに乗って、つくばで待ち合わせて車で真壁へ。
(行ったのは2月、ブログに上げるのにすっかり遅れを取った也!)
つまり、町中がお雛様を飾って町おこし。一ヶ月ぐらいやってたのかしら。神社、お店、普通のおうち・・・公式マップによると170箇所ぐらいのお雛様ポイント。江戸時代のから「平成初期」(!?)まで。
わたしには物珍しかったのが、この「御殿飾り」。北関東ではポピュラーだそうですが、昨日、なんかで別のこと調べていたら、京阪神で人気だったと書いてあった。北関東が、上方文化の飛び地?
花屋さん独自の工夫・・・
魚屋さんのケースの上にも。
お蔵の中に、段飾りを崩して独自の飾り方で。
やっぱり、いろいろ対抗意識があるらしくて、上の「名付ければ<蔵飾りですかね>というおじさんは、「うちのは、先に言っておきますが、昭和のものです、でもね・・・」と、古さで勝負は無理なので、オヒナ様ワンダーワールドで勝負。これだけ飾り付けるのはかなりの手間かと思われ。ほっとく家もあれば、美少女に着物を着せてチビ女将に据えた家もあり、おじさんが滔々と語りだして逃げ出せなくなる家もあり(笑)。
吊し飾りは、地方特有というより、いま、たぶん全国的に流行かと思われ。
古くて、素朴で、上品でキュート。
ちょっと怖いぐらいの、古いのもやっぱりいいです。
古いのには、エキストラな登場人物が多い。じーさんばーさん松竹梅鶴付きセットとか、
うちのお雛様にも、はいずっている赤ちゃんの人形がなぜか付いてたけれど・・・。あれの、もっともっと古い、怖いバージョン。こんなの子どもの時にあったら怖くて出せなかったかも。で、これはなに? どうして? どういういわれのもの?
これはたいへん豊かそうなおうちの、昭和初期のおまけ。
お供をつれて、金銀珊瑚の財宝付きの桃太郎。
これなら、乙姫様も堕ちたかもしれない、色白イケメンの浦島太郎。
とか、ふ〜、やっぱり長い。お雛様以外のものはまた改めて・・・。
スミレ! 無精しないでしゃがんで横から撮りましょう>自分!
沈丁花(ジンチョウゲ)、香り大好き♪
白木蓮(ハクモクレン)? 辛夷(コブシ)?
緋寒桜(ヒカンザクラ)
山茱萸(サンシュユ)
↑なんとなく、社会において、私のことはこんな扱いにしておいて欲しいな。と思ふ。永遠に未熟者、ってことで^^;)
ということにて、植物の名前間違っておりましたら、教えてください。
のため、ということで、昨日の朝は弁天さまの脇でなにやら大工事がはじまってた。今朝はなにも装置とかは見えず、いつもと変わらぬ水面のみ。いったい何が行われたのであろうか?
そういえば、去年、池の別の場所に、水質向上実験として、バスケットの筏が設置され、しばらく空芯菜が生えていて、その後は、クレソンだったかな、一瞬葉っぱが見えたけど、枯れちゃったらしく基本的にはバスケットしかないというものがずーーーっとあるのだけど、
カモが入って寝てました、新しい利用法! 一かご一羽ずつ入ってたらかわいいけどね。そしたら、ネギを一本ずつ添えるとちょうどいいギフトセットになるカモ・・・^^;)
選りすぐりのラブリーポーズ♪ ギャル満載! な訳ないじゃん!
・・・というのは・・・、妙にこのところアクセスが多いなあと、ふとひらめいて「ラブリーポーズ集」でgoogleしてみたら、なんと最初に出てきちゃったよ・・・。まあ、文章まで読んでいただけば、巨乳(すでに死語?)のお姉ちゃんがS字ポーズしているブログじゃないと気が付かれることとは思いますが、勘違いしてここまで来てしまった方がいらっしゃったら、まことにまことにご愁傷様。
と、今朝またまたたくさんメジロ on 河津桜の写真を撮ってきて、ラブリーポーズを選り分けていて、ふと試してみてびっくりの真実でした。しかし、なぜ、もっと適切なサイトが上位に表示されないのであろうか!?
メジロの写真ばっかり見ていると、ウグイス餅が食べたくなります♪
おまけ、
あんまりヒヨドリとメジロが桜にたかって大騒ぎしているのが気になったのか、コゲラのカップルも登場。ちょっと味見してた。
土曜に朝に神代植物公園へかけていったら、花の数ほどとはいはないけど、梅の木の数を超えるほどのカメラおじさん&おばさんで大にぎわい。
しかし、あまりの混雑に梅林は早々に退散・・・
反対側の椿の下に潜ってみたり。ふむ、50mmマクロいいかも。
↑上は馬酔木、下は赤馬酔木ってあり?
で、友人夫婦が出てきてくれたので、混雑している蕎麦屋を避けて、前から気になっていた広島お好み焼きの店を試す。同じもの二人で頼んだので、二人前ひと皿に載せて出してきたのかと思った!というほど、コストパフォーマンスはよし。
味もそれなりによいとは思うんですが、ともかく休みの日のお昼は・・・・・。サッカークラブかなにかの、お子様と親をこき混ぜて25人とかの団体登場!!! 壮絶な騒ぎで、会話が出来ない・・・・。で退散。
先日、はじめて有名な湯島の「シンスケ」へ。名居酒屋として、雑誌の居酒屋特集とかに必ず出てくるお店。正しいオヤジの居酒屋。ええ、いかにも一見さん、カウンターには座らせてもらえませんでしたが^^;) たしかに、こんなお店がうちの近くにあるといいなあ。
で、食べ物もどれもおいしかった。名物?の「ぬた」が旨♪ 春ですからまねしてみたいと思ったけど、おしゃれにちょっぴりの居酒屋つまみ風にはならず、しっかり大皿メインディッシュになっちゃいました。魚は霜降りにした天然ぶり、右側は湯がいたウドとミョウガ、左側はワケギ。
この水しぶき高速回転物質はなんでせう?
↓続きを読むでどーぞ^^;)
これこそ、カラスの行水です。白っぽい豆状のものは瞬幕が閉じた目。
さっぱりしました、ハシブトガラス。いえいえ、けっこうきれい好き。
で、春になってくるとですねえ、困るのは、公園の地付きのおじさんたちが香ってくるんですなあ。居るのはちっともかまわないんだけど、10mぐらい周りが通れなくなっちゃうのは困るのよね。特に大事な撮影ポイントにいつもいらっしゃる場合・・・というようなことを思いだし、
&
ふーむ、ステージ、ライブエトセトラ・・・見知らぬ方とかなり密着して2時間なりすごす訳ですが。
この間、文楽の時は、自分の席を見たとたんにあちゃ〜、これはだめだ! となりの席から半袖(冬です!)のおじさんがみっちりはみ出してました、で、結果はつまりTMWK(totemo metabo de wakki kusai!)。いい舞台だったのにねえ・・・苦しい。
吉祥寺シアターは、階段状の客席で、ほとんどパイプ椅子と言っていいような椅子、つまり空気の流通はとてもよく、後ろの人の足は頭のすぐ後ろ脇、で、横はOTYK(ojisan tottemo yani kusai)で、後ろはNSBK(ne~chan suggoku boots kusai!)とでも! 観劇中ずっと鼻からハンカチが離せず!
国立演芸場では、はげしくはげしくMPK(Mac poteto kusai!)・・・ふう。
うーん、花粉症のふりをして、アロマオイルとマスクを用意していった方がいいかなあと思ってしまう今日この頃であります。
携帯電話を切る切らないとか、はっきり分かる迷惑じゃないのは、どうにかならないものか・・・。SARS騒ぎの時に空港に体温測り機が備え付けられたように、入り口に臭気測定器をつけて、振り切れるような人はシャットアウトして欲しいぞ。
昨日ぽかぽか陽気で春探し散歩。16,000歩ほど。これは調布市野草園の脇で発見。もちろん、今年生まれじゃなくて、越冬したやつかもだけど、蝶々は蝶々♪
蝶々がとまってたのはオオイヌノフグリ。
たぶんホトケノザ。
名前募集中、なんとかカタクリ?
フキノトウ。
名前募集中・・・
菜の花、ミツバチにもご注目。
ファーマー。
図鑑を見ると、ほとんど雌雄同色だけど、♂は頭の赤い部分が大きくて繋がっているみたい。ということで、♀でしょうか・・・ 3/7朝。
非常に熱心に餌とりしていたところをちょっとおじゃましちゃったコサギ君。こんな上も歩けるのね・・・ 3/7朝。
ふむ、バックが暗いのも確かにいいね。
池の浅いところに鯉の群れのひなたぼっこ? 井の頭公園の鯉はコイヘルペスでものすごい数が減ったので、なんか鯉を久しぶりに見たような気がするほど。特にこういう金色の鯉や緋鯉は弱かったらしく少なくなってるので久しぶり感あり。
「深みより鯉あがりきて二月尽く」と2004年にけっこうほめてもらえた句、やっとそれらしい情景に出会えたん!
ミスドの横のガチャガチャにミスド発見♪
さわるとぷにぷにで気持ちいい。欲を言えば、もうちょっとチョコファッションのチョコはたっぷり、少し盛り上がるようにつけて欲しかった。
この頃、有楽町を通るとみんなクリスピークリームのすっごい大箱かかえている(はっきり言って、けっこう迷惑)ですが、あれ、マジにあんなにたくさん買ってるの!? それとも少なめでも大きい箱に入れてくれるの(ビジネスショーの袋が大きいほど有利=一番大きな袋が宣伝になる)状態?
三鷹にオープンしたエキナカも甘いもの屋さんばっかり。夜10時過ぎてから、チョコクロワッサンとかマツゾーポテトとか、行列が出来てるんですが、あれも、帰ってから食べるのかなあ・・・と、ガクガクプルプル、アナオソロシヤ。あと5年もするとアメリカみたいなファッツの国になりそうな。
散歩はちゃんと続けているのだけど、鳥相に変化がないのでめぼしい写真無し、というわけで、シメ、ルリビタキ、ウグイスの首かしげポーズでお茶濁し。人間のモデルさんと違って、口半開き&トロロン白痴目はなしね^^;)
いえ、実は新しい大物が来ていると言うことで、ここにいるか、あそこにいるか、と探し回ってはいるのですが、どこいるのかなあ・・・
銀座教文館の子どもの本屋「ナルニア国」で、〜3/13。
そうそう、ナルニア国で思い出した、おぞましくも実写版の映画、2作目の話をしばらく聞かないからラッキーと思っていたら、残念ながら「カスピアン王子の角笛」が作られてしまっていたもよう、5月に公開らしい。さすがにペベンシー兄弟はもう出てこないで(なんか、全員唇のやけにぶ厚いいかにも今時のロウアーな顔立ちの・・・)、子役総入れ替え!?
そしたら、ロバート・サブダのポップアップ絵本で「ナルニア」が出てるというニュース、うーん、こっちは見たいような・・・
(↑写真はもちろん関係なし、昨日公園で見つけた?の花)
銀座の資生堂ギャラリー で「shiseido art egg」シリーズの第2回で槙原泰介展(〜3/2)。
あ〜第一回の久保田美樹さんも見たのだけど、書いたっけな?(家具が切断されているダイナミックな作品)。
今度は200本以上のドラムのシンバルが、スペースいっぱいに整然と並んでいる。シンバル面が、一回の床面と同じ高さになるように異様に長いスタンド(3mぐらいかな)で支えられているので、1Fから見下ろすと金属の蓮池のよう、地下に降りると、林の中にいるような。
片眼を閉じて移動するとすごいふしぎ感覚、というのがちょっと発見。
ポートフォリオに入ってた、鳥かごが二重になっている作品が見たい!
国立劇場で、文楽2月公演、夜の部「義経千本差蔵」2/24(歌舞伎の次の日)。
本当は昼の部の竹本住太夫さんの出る「壺坂観音霊験紀」も見たかったんだけど、ぜ〜んぜんチケット取れるものではないぞ、チケット争奪戦、すごいの!
近頃、文楽のエッセイやらマンガも出ているせいか、歌舞伎より観客若返っているかも、それともどっかの大学で見てこいって課題が出たのかしら? 妙に若者多し。
で、この「義経千本差蔵」が大当たり、今まで見た文楽の中で(わずかですが)一番楽しくておもしろかった!
歌舞伎の方では、猿之助の「宙乗り」などケレンの多いことで有名な派手な演目、でも、文楽の方が先で歌舞伎に移植されたらしい(筋などの紹介はWikiでどうぞ)。
武士が狐に早変わり、鼓が狐に変わり、狐は障子をやぶって飛び出して、最後は、館の場面が、ぱっと、一面の桜=吉野山に変わって、狐が人形遣いごと宙乗りで消えていって幕。やるなあ! 文楽の早変わりは、まあ、要するに人形を持ち替えるだけだけど、よりおもしろく印象を高めるように、その瞬間、人形遣いさんも一瞬で「早変わり」してさっと衣装が替わるのだった。
「忠信、実は源九郎狐」を遣った桐竹勘十郎さん、前に「一力茶屋」でお軽さんを遣っていたのでお顔は見覚えが。今回はもう飛び回って大活躍、狐の細かい動きも秀逸(ご本人のHPにあるエッセイでもともととっても狐好き、よ〜く観察しているらしい)でとても楽しい。調べてみたら、お父さんが人間国宝だった二世 桐竹勘十郎で、お姉さんが去年「吉原手引き草」の朗読を聞いた女優=落語家の三林京子さんだった。53年生まれ、文楽の世界ではまだまだ若手?あるいは中堅の働き盛りかな、注目しておこうっと。
ときどきこうやってエンターテインメント性の高い作品を混ぜていただけると嬉しいな。
ちなみに落語の「猫の忠信」というのはこの「義経千本桜」のパロディで、桂米朝全集とかに収録されている、それだけでもおもしろいんだけど、やっと文楽で見られてますますおもしろく! 落語と歌舞伎と文楽はやっぱりぐるぐるつながっているから、ぜんぶ見てかないとだめだなあ。いえ、講談、新内・・・・まだまだ繋がっている訳ですね。
銀座のエルメスの8階で、〜5/11。
これは、説明するのに骨の折れるインスタレーション。最初は、えっ、いったい何事!? がらくたごちゃごちゃ、スーパーの棚から適当にカートに入れて持ってきたような、トイレットペーパー、ペットボトル、タオル、物干しロープ、本、カラーチャート、生のミカンやパックに入って値段の付いたままのグリーンピース、まき散らされたコピー紙、一本一本丁寧に並べられたネジや虫ピン、鉄道模型の木かな、枕?、スポンジ、デッキブラシ・・・と書いていっても、たぶん、百分の一ぐらいしか上げていない。張り渡されたカラフルなロープで空中に引っぱり上げられていたり、床を横切っていく色糸が束ねられて流れになってたり。たぶんメゾン・エルメスでやった中でも一番隅々まで空間をぜんぶ使い切った展示(だって、消火器入れの扉まで開けて利用してある)。で、動きもある、変化もある(たぶん、ミカンとグリーンピースは腐る)・・・と、
うん、とっても楽しくておもしろいや♪
ヒゴ細工(なんて懐かしい言葉!)っぽい、鳥かご部分の空間構成が特にお気に入り(自分でも、あれはやってみたいか、やれば作れるか?・・・しかし、あれを自分ではじめると完全に部屋が破綻ね!)。
東京都庭園美術館で「建築の記憶 ー写真と建築の近現代ー」展、〜3/31。
歌舞伎の前に寄ったんだったかな、灯台のバッチをつけてドレスコードを満たして200円引きしてもらった♪
一番おもしろかったのは、写真ではなく伊藤忠太の調査の旅のスケッチブックだったかも。今だったら、Mole Skinの広告にぜひお願いしますって言われるでしょうね。
もちろん、全体に、建築好きの人にはとてもお薦めかな。京都の桂離宮の待合室にも掛けてあった石本泰博さんの「桂」シリーズ(こっちはモノクロ)と「桂離宮」シリーズ(こっちが修理後に撮ったカラー)も興味深く、ああ、なんでこの構図に気がつかなかったかなあ、とか、がっくりね。
鈴木理策「青森県立美術館」のシリーズは、写美でやった個展の作品より気に入った。杉本博司さんが2枚だけで残念、もうちょっと欲しかったところ。
吉祥寺に新規オープンの雑貨屋さん。オープンというか、プレオープンと書いてありましたが。で、「う〜ん、辛抱堪らん!」と、またバカみたいに大きな琺瑯のトレーをゲットであります。55×43cmもある!
色も柄もアラブっぽいような。羊の足一本焼き+クスクスなんぞ盛りつけてパーティでもしないと使い道がないかも!
で、その店には、もうひとつ謎の物体が・・・・ け・す・く・せ!?
680円とか、微妙な値段の付いた、小さめのチリトリに、縦に区切りが、で鉄製かな。いったいこれは何でしょう? お店のお姉さんに聞いてみたけど、「従業員一同首ひねってます」って(笑)。「社長が仕入れたんで、たぶん知っているとは思うんですが・・・」「是非、聞いておいてください!」 さあ、何かな〜!?
2月23日 夜の部
「寿曽我対面」 富十郎 三津五郎 橋之助 孝太郎 亀蔵 芝雀
「初代松本白鸚二十七回忌追善 口上」 幸四郎 染五郎 松緑 吉右衛門 雀右衛門
「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」 幸四郎 梅玉 段四郎 松緑 魁春 芝翫
「新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子」 染五郎
ともかく「曽我対面」というものは、春にやるものなのだそーです@江戸では(京都では12月の顔見世で見たな)。で、残念、3F東側を取ってしまったので、花道が見えると言うことではよかったけど、敵役の方が座ったっきりの上座あたりがぜんぜん見えなかったよ。やっぱり演目によって、西と東を取りわけられるようにならないといけません。この狂言見た目は華やかなんだけど、何しろ筋らしい筋がないというか、主役二人がいかにきれいに見栄を決めるかだけなので・・・あったかかったしウトウトしちゃいました。三津五郎さんがマッチョな荒事の五郎、橋之助さんが和事の十郎。もちろん、問題なく上手ではあるが、なんか私の印象では逆なのよね。
亀蔵さんは、白耳毛黒耳毛(なが〜いお下げの耳毛が下がっているふしぎな頭)の梶原親子の黒耳毛息子役。声は美声が響いてきたけど、これまたじぇんじぇん見えずでOrz
口上。なぜか吉右衛門さんの夜の出番はこれだけ! もったいない! で、本人も「昼間がんばっておりますので、そちらもよろしく」とおちゃめに。
「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」。奥さんを置いて、一人で出家しちゃう型は今回初めて見たけど、だいたい夫婦連れで仏門に入るということ自体まちがっているので、これが正しいのかも。段四郎=弥陀六、芝翫=相模が◎。
「新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子」二ヶ月続けて染五郎さんの元気な獅子。二人の蝶々役のちっちゃな子どもの踊りがすごい上手でびっくり! 隣の席のお姉さんは、二幕目から来て、座ったとたんにスヤスヤと眠りに入り、この演目だけ起きていたので「染さま」ファンらしかった。昼の部の時もとなりの若おばさん二人が「染さま」だけに大騒ぎしてたのだ。ファン多いのね。端正だとは思うけど、まだピンと来るものは無し。
去年の2月に、同じ会場で、ヤン・ファーブルの壮絶な「私は血」に圧倒され、ちょうど1年後。前回が舞台いっぱいの大勢で演じるオペラのような作品だったのに、今度はまた、極端な小さな舞台と構成で。
ステージは大ホールなんだけど、定員は150名だけ。時間になって整理番号順にふたつの扉から導き入れられると、暗い客席は素通りして、階段をあがってステージ上へ、天井からの暗幕で作られた10m四方ぐらいの空間。中央にちょうどコタツほどの台、上に横たわる女性ダンサー、床にクッションが台を囲んで5重ぐらいに置かれいて、背中の四面に大きなスクリーン。
題材は、アンディ・ウォーホルの暗殺未遂事件。
女性ダンサー1人だけと、そして、ビデオのなかに登場するのがフレデリック・フォーサイスで「死の天使」でありウォーホールかも。語り踊り、彼のいるのは19世紀の「驚異の部屋」を思わせる古い博物館? ホルマリン漬けのシャム双生児(顔が美しい!)や死のイメージがいっぱい。猫族の肉食獣を思わせる鋭い動きの女性ダンサー(イヴァナ・ヨゼク)の方も、単にダンスというよりは、語りもありの演劇的なパフォーマンスで迫力、こっちは悪魔か。
うーん、この質量の濃さはなんなんでしょ。数十人の群舞作品でも、ソロ作品でも、見終わってこっちが貧血起こすような圧倒的な作品であった、しかし、貧血の気持ちよさってあるのよね、早くも、次の来日が待ち遠しい。