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今年の夏は、ウィルキンソンの炭酸を箱買いして乗り切ったようなもの。でやってみたかったのが、自家製ジンジャエール。
ただジンジャエールの素を「煮詰める」というのが、暑くてとても無理ね・・・と思っていたら、単に蜂蜜につけ込めばいいというレシピを発見。なーんだ、夏の初めに見つけてれば、ずっと楽しめたのに、かなり悔しい!
蜂蜜に、薄切りにしたショウガ、シナモン、クローブ、鷹の爪、レモン汁。あとお好みで、アニスとかレモングラスもなんかもありらしい。10日ぐらい漬け込んだ方がよく出るらしいけど、2日目で試飲したらなかなかおいしかった♪ 鷹の爪は入れっぱなしにしないで適当に出した方がいいかも。
(↑写真は内容と無関係ですケロ、見れば分かるケロ〜)
8月納涼大歌舞伎、行ってきました夜の部も。かわいそうなお財布に相談して、もう3階席に戻り〜ので、花道がほとんど見えなかったのは痛恨・・・
「伽羅先代萩(めいぼく せんだいはぎ)」というシリアスなお家騒動の時代物(時代設定は足利時代らしい)に、話のなかで使われる毒を調合した医者の周辺で起こる町場の騒動=世話物(こっちは時代設定が江戸! いい加減さが堪りません)を書き加えて、その裏と表を交互に組み合わせた、盛りだくさんで歌舞伎らしいお楽しみたっぷりで3時間。
「先代萩の正岡」という女役の大役中の大役をしっかりやった上に、一人三役で、悪役のけっこう大物(?)=仁木弾正、世話物の小悪党(殺人者が「小」悪党でいいのかはちょっと疑問だけど)役もと、「もう、この欲張り〜!」といいたくなるような勘三郎さん。まじめな「伽羅」だけしっとりやればいいのだという人も多いみたいだけど、「裏表」を選んでやっちゃうところ、この過剰なサービス精神、盛りだくさん、やっちゃうぜー!が勘三郎だよね〜。行け行けGO! GO! 、思う存分やってくれ〜なのだ。
扇雀さん、いままで私の好みでは太め過ぎてお姫様だめ、お嬢様だめ、もちろん蚊もだめ(笑)と、いつも不満をもっておりましたが、今回は迫力の悪役。いたいけな幼児を懐剣でぐりぐり、わざと何度も泣かせながらなぶり殺しにするという怖〜いおばさま(いえ、本当は若いきれいなほっそりした腰元でもいいのかもしれないけど・・・)すごみがあって、背中に憎たらしさをこんもり出して下がってゆく姿もなかなか。はじめて心から拍手を^^;)
筋とほとんど関係なく出てくる荒事も「はい、この辺で見るお楽しみにもう一品豪華に添えときましたよ」という感じで結構。あれだけの大げさなメイクと衣装で、見得を切って切りまくってネズミ一匹取り逃すと言うところがラブリー。時間の関係か、有名な「まま炊きの場」というのがカットされていたと思うんだけど、そっちを取っても、こっちはお楽しみに残したのね。
ほか、幕を下ろさないでお客さんに見せながらの手際のいい場面転換とか、歌舞伎初心者に嬉しい面白さもいっぱいで堪能。
さて今回の亀蔵さんは・・・。一幕目で殿様を救いに出てくるお抱え力士役(綿入れこんもり)。ちぎっては投げちぎっては投げ、力士なので、張り手とかの形を盛り込んだ立ち回りでありました。
3階の茶屋入口でビールを買っていたら、中から「すんご〜い! ここで食べるのぉ! 写真、写真撮らなきゃ!」という声が聞こえてきたけど、どんなすごいんだろ。地下もまだ行ってないし、歌舞伎座が建て直される前にあちこち探検しなくては。でも吉兆で30分6000円使うのはもったいないような気もする。
涼しい♪ 虫も鳴いているし、秋ではありませんか!
と、昨日の夜は秋を祝って日本酒気分。半額のカツオの叩きを買って、酒屋さんで見つけた高知の純米酒。ん、これだべ、とレジに持って行ったら若旦那が「これね、カツオの叩きに最高なんですよ」と。「ふふふ、この袋の中はカツオの叩きなんですとも」と。高知でもカツオの一本釣りの町、水揚げ日本一の港にある蔵本さんだそうで。こりゃあすっきりしてて旨いわ。マリアージュね^^;) 久礼(くれ)
下のダルマサーガラの前に行ったのは、8月の納涼歌舞伎の第2部。8月は特別に3部構成なので、2部は軽いお楽しみ2編、夜が本格、第一部が若手中心。
「ゆうれい貸し屋」
最初に題を見たときは、幽霊の出る貸し長屋かなんかの話かと思いましたが^^;)、幽霊レンタル屋さんだった。腕はいいけど超怠け者の桶職人が、芸者の幽霊にひょんなことから惚れられておしかけ女房に、で、ほかの幽霊を集めて「恨みは晴らしたいけど、自分が自殺して幽霊になるのはいや」という人にレンタルして儲けて・・・というような山本周五郎作の原作。
福助の辰巳芸者が生きがよくって(幽霊が生きがいいのもヘンだけど)かわいかった、演じている本人も楽しそう、福助さんはマイ・ランキングで上昇中。貧乏屑屋の幽霊役の勘三郎がやっぱり上手い、ちょっとだけの出番だけど魅せるなあ。三津五郎は、うーんもうちょっとこう役者オーラが少ないというか、すごいすごい酷暑のなかを辿り着いて、へろへろだったのでちょいとだれた。
「新版 舌切り雀 ―花鳥の森・夏の星―」
渡辺えり子の作・演出。ええと、見たことないけれど宝塚のレビューみたい、あるいはミュージカル風。幕が開くとひな壇に、クジャクの王様その家来たちの鳥がはなやかな衣装(ひびのこずえ)でずらっと居並び・・・、間でもダンスシーンいっぱい。お琴でバレエ音楽(演奏たいへんそうだった!)で着物にチュチュをつけた腰元白鳥の踊りとか、こどもたち(あれは、夏休みの俳優さんたちの子弟?)のペンギンダンスとか。全体としてはこの前TVでやってた「俳優祭」の「白雪姫」っぽいのりかな。
これまた強欲婆の勘三郎がむちゃくちゃ生き生きと、憎たらしくおもしろい。強欲婆の親友=お互いの血を吸いあって30年(!)の蚊の化け物「蚊ヨさん」役の扇雀、おもしろかったけど、やっぱり、あんまり太めなので、蚊と言うよりはコガネムシぐらい。まるまると重くてとてもぷ〜んとは飛べなさそう・・・。三津五郎、こちらの舞台では踊りでさすが。
わたしの期待の亀蔵さんは、フクロウの局(つぼね)役、細々と立ち働く役所ではあるが、うーん白いマントと白い長髪に暗闇で電飾が光る丸メガネ! 台詞は「ホォー」ぐらいしかなかったにゃあ^^;) 「ゆうれい貸し屋」の最初にちょっと出てくる番頭さんも亀蔵さんだったのかも、暑さでオペラグラス忘れたのでありました。第一部のガイジン「ハリソン」役では活躍しているのであろ〜か。
前々から行ってみたかった銀座のダルマサーガラ。上の写真はどーしたんだ自分!(暑くてヘタレてた)というぐらいヘタでごめんなさい、お米正面に写してどうする! なんですが、すごいおいしかった♪
食べたのはヴェジ・ミールスの少ない方のBセット(十分な量)。ポリヤルもサンバルもチャットニーもどれもウマウマで、久しぶりの南インド料理で興奮しちゃった。
土日は限定10食のビリヤニがあるらしく、すんごくすんごく食べたいぞ。
東京藝術大学美術館で、〜9/17。
しゅらしゅしゅしゅ。当然こっちも行きました。3週間ぐらい前、かつ運良く平日に行けたので、そんなに混んでなく我慢できる範囲で・・・。わたしの前に歩いていたおばさんたちは、チケット売り場に誰もいないのに、わざわざ横の係員さがして「どこに並べばいいの?」と! おばさん、並ぶの当然だと思いすぎですよお。なんでみんな展覧会でもメンチカツでもあんなに並ぶの好きかな〜、たぶん人の並んでないものは価値がない、と思ってるね。
ただし、今はけっこうな混雑らしくすでに入場者10万人突破とか、『AERA』(←主催の朝日新聞刊だからして)でまたラストスパートの煽り記事がでるみたい。好きなだけ並んでくれ〜っと(笑)。
ここまでは関係の無い話で、展覧会はなんといっても、ふすま絵を書院になるべく近く部屋のかたちで展示してあるというのがよかった。あ〜、これの裏はこうなるんだとか、これとこれは斜めに向き合って対応するんだ、とか平面に並べてあるだけでは分からない感覚。
ちらしにも使われている応挙のキュートな虎はもちろんおもしろかったし、岸岱の渡りをしているみたいな蝶の群れは華やかできれい(これはオペラグラス欲しかった)し水辺の絵もよかった。若冲の『花丸図』、本物はふすま4枚分ぐらいで残念ながら残りはインクジェットだったけど、本物もガラスで覆ってあるとはいえ(あるので)、鼻くっつけるようにして近々と鑑賞可能。若冲の植物は虫喰いがつきものだけど、金比羅さんのはまた激しく虫喰い&わくらばで、こういう状態でうちのベランダに生えてたらそうとう問題ありの鉢と見なすぞ。諸行無常を表現したのかな。
地下では、「コレクション展:歌川広重《名所江戸百景》のすべて」。時間切れで早足で・・・『謎解き広重「江戸百」』とか読みながらゆっくり見たらすごいおもしろいと思うけど。
それにしても金比羅さんはお金持ち。こんな豪華な書院いっぱいで、そこでいったい何が行われていたのであろうか? 大名や大金持ちが来たときのおもてなし???
ベランダのローズマリーにアブラゼミ・・・、気が付けばもう一匹、すでに死体で転がってる。
今年は、クロアゲハさんのレモン学園への入学がゼロ。去年はあんなにたいへんだったのに(詠嘆)。その代わり、3Fだっていうのに青紫蘇の鉢にアリの巣が建設進行中。
「氷殺ジェット」自主回収だって。もう買えないんだろうな、残念、ハーブの鉢の廻りで使うのに確保しておくべきだった。使い方読まない無謀な一部の人のために買えなくなるなんて、なんて迷惑な!
ところで、アブラゼミの額(ここはヒタイ?)の3つのSFっぽいぼつぼつはなんでしょう?
千葉市美術館で「都市のフランス 自然のイギリス 〜18・19世紀絵画と挿絵本の世界〜」〜9/17。こっちが企画展で800円。その800円で若冲も見られる。
ターナー、コンスタブル、ミレーやコローもあったかな、の風景画はあるは、挿絵も小説〜絵本までかなりたっぷり。なので、ちょっと詰め込み過ぎ(展示替えありで330点!)、&テーマが拡散しすぎ・・・というか、若冲さんに気がせいていたのもあって消化不良気味に。
それなりに、特に挿絵は見るべきものいっぱいあり。拡大鏡欲しかったかと。J.J.グランヴィル は、荒俣さんか鹿島茂さんかのの本で読んで、前から見たかったのでよかった。
最初の部屋にあったミレーかだれか、フランスの田舎の川縁の風景。あれは、古ぼけて黄砂がふったようなことになっているけど、もしかして、洗えばきらきら&しっとりの緑になるのかしら? あんなほこりっぽい茶色い風景では絵に描きたいという気も起こらなかったのではないかと思われ。ナショナル・ギャラリーやルーブルに所蔵されていれば順番にきれいにしてもらえる絵も、もしかして異国の小さな美術館や企業所蔵になっちゃうと茶色くなっていくばっかりではなかろうかと、絵も運不運・・・^^;)
(↑千葉駅まで歩いて帰る途中で見つけた、いかにも古くからありそうなお煎餅&豆(ピーナッツ)屋さん。与三郎の豆・・・切られ与三は木更津のお話しでした・・・懐かしの平たいケースがいっぱい並んでいて量り売り。量り売りしてもらいたくて思わず買ってしまった。千葉の街はすごい渋い!)
千葉市美術館で、〜9//17。「都市のフランス 自然のイギリス 〜18・19世紀絵画と挿絵本の世界〜」が企画展で、こちらが所蔵品展。ちらしも一色刷りのとほほなものしかないほど・・・それが所蔵品展とはいえ、とっても充実! 若冲(8点)のほかにも、応挙、芦雪、蕭白、大雅、etc.も含め60点ほど。しかも所蔵品が多いので「千葉市美術館、いったい何事?」と思ったら前館長が辻<奇想の>惟雄先生だったのでとてもとても納得。
若冲さんは、わたしの好きなユーモアたっぷりの墨絵――太鼓と一緒に墜落中の雷様やシンプルな背中向けの寿老人、お正月用?の海老、など――一枚欲しいよ! と彩色は鸚鵡と鶴と、なんといっても白眉は『動植綵絵』に近い月夜の梅。これはもう、すーっと2月の夜のひんやりした空気と梅の香が漂ってくると感じたさすが若冲な作品。
しかし、何よりびっくりしたのは見事な空きっぷり! 週末なのに誰も人いないじゃないの・・・・。京都の1/100、いえ1/1000でも来れば満員御礼、ごちゃごちゃだと思うけど・・・会場全体で5人もいなかったな。やっぱりマスコミで煽りまくってブームになってただけか〜^^;) (8/26の「日曜美術館」で少し紹介があったのでさすがに少しは混むか・・・) というわけで、好きなようにいくらでも見ていられるので、一回外で休憩(当日だったら再入場可能)して、そりゃもうじっくりと見られて幸せ♪ 梅の香りはね、おしあいへし合い、ぐちゃぐちゃの中で見てもただよって参りませぬ・・・。千葉は遠いいけど、もう一回行けるかな〜。
日本美術応援団で軽くお勉強して(?)、ご飯も食べて〜、で、この日のメインイベントは今年も恒例、ヤノアキコグループ@ブルーノート東京。今回は1回だけ、心を込めて聞く!
このグループももう11年目。奇跡のように続いてます。ますますグループとしてのサウンドに磨きがかかって、見事! 矢野さんは、あいかわらず、細くって、キュートで強いぞ。人としてかくありたし。
アンソニー・ジャクソンさん、どう見ても、暑さに弱そうな体型で、この猛暑の東京ではちと心配してたんだけど、快調、今年もすばらしい繊細な演奏♪
この3人でそろそろライブ版出してくれると嬉しいのだけれど・・・
※ブルーノートは予約や入場方法も変わって、オンライン会員登録をしたんだけど、性別の欄に「男性、女性、その他」とあったんですが、「その他」っていったいなんじゃろ!?
※yanokamiのライブもやっぱり取ればよかった〜、と反省しきり。
原宿ヒルズの裏側、新潟館・ネスパスの地下にある食楽園でご飯。十全茄子の浅漬けは、さすがオイシイかつ綺麗。
冷やしけんちん汁、お豆腐三種、水タコの天ぷら、厚揚げの2色焼きと健康的なメニューで。この日は生ビールしか飲まなかったけれど、もちろん、新潟の銘酒いろいろ。
お昼のお蕎麦とかもよさそう。
青山ブックセンターの夏のフェアーの一環で8/18。隊長=山下裕二さん、隊員1号=赤瀬川源平さん、隊員2号=南伸坊さんのトーク。結成10年記念(正確には11年)だそうで、秋には新刊刊行予定とのこと(実業美術館? 企業博物館?とかそういうのらしい)。
山下さんの写真で振り返る10年といった内容で。連載時にあった三十三間堂の話がなぜ単行本に収録されなかったか、と投入堂(わたしは絶対到達不可能と思った!)の話がおもしろかった。うーん、全体には「日本美術を笑う」展の時のトークの方がぜんぜんおもしろかったので、付き合わせたCさんちょっとごめんでした。
この頃、日本美術もすっかり人気が出てきたし、応援はもうやめて「日本美術死守団」にでもなりましょうか、どうしても見たい人が見るにした方がいいよね、18禁とか制限付きにしちゃえというお話しなんぞで締め。
死守制限付きという話で出てきたのが、桂離宮。そうですねえ、やはりそろそろ桂離宮に行ってみたいかと。冬かな・・・。こんなに毎日酷暑に耐えていると、寒いのなんかいくらでも大丈夫!って思ってしまうので、真冬の京都でもOKな気がしちゃうがやはりつらいかな・・・。
おまけ:ゴシック聖堂が?
ゼミが終わってから、ご飯どこで食べようかと・・・。あれえ、青山ドンクはなくなっちゃったのねえ、と青山通りから原宿方面を見たらこんなものが輝く! びっくりしたなあ。パリのシテ島が蜃気楼で酷暑の東京に出現!?
結婚式場らしいです。なんかすごい恥ずかしいじょ・・・。
8/18,19。東京で阿波踊りといえば高円寺なんだけど、こちらも40周年記念大会らしい・・・、毎年毎年写真が不本意(たんに腕が悪いだけなんだけどさ)・・・と、またなんちゃってモノクロにして非決定的瞬間・・・
つづいて落語ネタ行きます! 東京芸術劇場小ホール 8/7
昔昔亭A太郎:元犬
桃太郎:金満家族
喬太郎:禁酒番屋
桃太郎:お見合い中
昔昔亭A太郎、前座さん。かなりイケメンということになっているらしい(と桃太郎師匠は言っていた)けど、ちょっと遠くて顔はよく見えまず。もしかして大銀座落語会のときに、めくりに出てきた「タイガー&ドラゴン」の時の長瀬そっくりのつんつん頭にしてたのはこの人だろうか? 「元犬」前にご近所落語会で今たいへん人気の真打ちということになっている××平がこれをやって、唖然とするほどつまらなく、それよりはよかったかも!って、××平情けなすぎ!
「金満家族」は「高津の冨」のお金持ちのウソほら話部分だけを現代に移したような新作落語。
喬太郎さんの「禁酒番屋」は2回目。べろんべろ〜んぶりがたいへんけっこう♪ 水カステラ欲しくなる。
「お見合い中」は、あれ、大銀座落語祭の時と、同じ話だ。あの時よりは面白かったけど。
間に挟んだ、桃太郎×喬太郎のトークがおもしろかった。協会絡みのネタで、桃太郎さんがつんつんいじめるんだものさ。
地元のちびちび寄席は、この頃混みすぎ、人大杉! 次回の花緑さんの回も、ちょっと、ほんのちょっと油断したらもう買えなかったよ。がっかり。
と、当然この日も慣れぬ座布団にぎちぎちの膝詰めお尻詰め脇も詰め・・・はあ苦し&空調の能力もとっくに超えているので蒸しまくり。なかなかきびしい状況で。
緑君:狸札
花緑:おしの釣り(「落語のあらすじ 千字寄席」さんに載っている粗筋)
昇太:オヤジの楽園(題名不確か)
花緑:一人酒盛り
前座さんは花緑さんの弟子で緑君(ロックン)。狸ものをやられると先代の小さん聞きたくなっちゃう〜!
おしの釣り:はじめて聞いた。おもしろかったけど、なんつーか、この与太郎は頭良すぎる、どちらかというと悪賢いと言えるほど、アニキをワザとはめているの? アニキの方が気の利いた小悪党のはずだったのにドジすぎるぞ。声が出なくなってしまってパントマイムで役人に言い訳するところは、大熱演で爆笑。花緑さんの顔って、濃いのだかさっぱりしているのだか^^;)
昇太さんのは、家庭内でしいたげられたオヤジの夢。「鼠穴」みたいな地下世界にオヤジの秘密の楽園があって、寝たばこもちゃぶ台返しもどーぞ、と。よーくこなれてておもしろかった。
ただ、新作落語でももっと時代と場所を特定しないふわんとした落語国のお話が好きなのかも、わたしは・・・。
最期「一人酒盛り」。米朝・枝雀の上方のはCDでよく聞くのだけれどずいぶん筋が違うのだった。関東のアニキはわざわざお上さんを使いにやって呼び寄せて、かつ話の間中自分はなにもしないで座ったままで弟分をこき使う。上方のは、引っ越してきたところに覗きに来た友人を、ちょうど酒があるからと上がらせて、今壁張り直しているんで「手が糊だらけでどもならん、ちょっと・・・してんか」とだんだん上手にこき使う(うちにベロンベロンになる枝雀さんのが大好き!)。どうも、関東のアニキは確信犯みたいで性格悪すぎかな。とはいえ、これは流派が違うのでしょうがないか、噺は充分うまかった。
線の迷宮<ラビリンス>II ー鉛筆と黒鉛の旋律 目黒区美術館で 〜9月9日。
地味だけどすごい気に入った展覧会。
鉛筆(シャープペンシル、色鉛筆、消しゴムまで)のみを画材にしたモノクロの絵画。1Fに展示されている篠田教夫の部屋に入ったとたん、うわあ、ここまで出来るんだあ、とまずびっくり。山・断崖の大きな風景と見えるのが実はフジツボのついたサザエの殻の一部、細密に細密に拡大したもの。
2Fに展示されている8作家もそれぞれおもしろく。特に気に入ったのが、部家を暗くして浮かび出るように展示されている小川百合。ヨーロッパの古い建築物の階段やオックスフォードの図書館の棚。古いモノクロ写真ぽくもあり、特に水平な線を生かした構図と建築という題材のせいか、杉本博司の写真を思い出した(同じギャラリー小柳所属だった)。会場に置いてあった本人による作品解説に「この階段を立ってみたくてオックスフォードに留学した」というような記述があり、その時のことを書いたエッセイ集がおもしろそうなので図書館にリクエスト中。
ほかの人のもそれぞれ、がつんだったり、ふーんだったり、えっ!(壁をグレーに塗った部屋かと思ったら、壁面全部作品だった)り、どれも「描く」ことを徹底的に追求していて、見る喜びたっぷり!
がら空き!お薦め!! というかチラシやカタログに使ってあるキャッチコピーが「雑踏から逃げたくなったらここにおいで。」なんですけど・・・、最初からそこまで不入りに腹をくくらなくても^^;) 行けたらもう一回、行きますけん。
サーバーがへなへなになったので削除していた2003年から2005年のエントリー(たぶん千件ぐらいある)を、「過去蔵」として復活。
実生活のおうちと同じで、ごちゃごちゃしたまま放り込んだだけ(恥)、まだまだリンク切れ、画像だめなど大掃除必要なれど、ともかくお蔵を作るのは8月の目標だったので、やれやれ。
はあ、30℃を切るとなんて楽なんでしょ!
3つめ、ホテルオークラ別館の地下でチャリティーイベントとしての展覧会。オークラの持っているのと、ほかの協賛企業から借りてきたの、ともかく集めました! いいのも悪いのもではなく、いいのも+いいのもなんだけど、ひどくゴチャゴチャではある。一般的に人気のある絵、オークションだったら日本人が高値を付けるのはこういうのね、というのがよ〜く分かる(笑)
洋画部門は、もちろん印象派たっぷり、ビュフェにシャガール、ピカソに藤田、ユトリロ、ワイエス・・・。日本画部門が応挙から、大観、土牛、東山魁偉・・・・。で日本人による洋画部門で中川、梅原、松園、小磯・・・ね。幕の内弁当的に全103点なのでけっこう見がいありというか、うーんたいへん^^;)
特によかったのは、人物像でないキスリングで、風景画と『ブイヤベース』(鍋になった後じゃなくて、素材=お魚の山)きれい! 優雅な鏑木清方の『雨月物語』の連作。岡鹿之助の花の絵かな。
わたしは逆回りに行ったけれど、この展覧会から始めると(1200円)、そのチケットで集古館&泉屋も入れるのでお得(この展覧会の期間中)。順番的にも、ローストビーフも伊勢エビも入ったなんでもありの披露宴フルコース料理→アジアンスイーツ→日本茶か中国茶で落ち着いて、というのがいいかも。
ここは、お金持ちそうなマダム&小マダムでちょと混雑。
大倉集古館 〜9月30日
あら、泉屋からいけば2〜3分の近さだったのだ。いつも神谷町からえっちらおっちら坂上がっていたのは間違いなアプローチ。
こちらも今回は(も)かなり渋い企画なのでがら空き。中国、インド、タイ、韓国から仏教美術ほか。
なんといってもおもしろく見られるのは、明の『清明上河図巻』という長い長い巻物。庶民の暮らしが細かく細かく描き込まれていて楽しい。拡大鏡をもっていったらより愉しめるかも。村から振り分けのカゴに赤いお花を入れて町に売りに行く人、あれ、ここにもここにもいるなあ。町の中で売っている・・・とよく見たら。赤い花じゃなくて、ニワトリの鶏冠だった。風雅なことだと思ったら、さすが中国人は花より団子ね^^;)
赤坂虎ノ門エリア3館探訪。泉屋博古館分館からスタート。8月4日〜 9月24日。
中国の花鳥画と江戸の画家たち。お目当てはチラシやポスターにも使われている若冲さんの『海棠目白図』。『動植綵絵』に画題、描き方、大きさも近い。海棠も白木蓮もすばらしい、例の透明感たっぷりの若冲の花、目白押ししているメジロは・・・ちょと下半身デブで徳利調!?
呉春の『蔬菜図巻』も「欲しい!」度が強い作品。四季の野菜がごろごろ並んだ長い巻物。呉春は、蕪村と応挙の両方に師事したということで、俳画っぽい、ユーモアの強い応挙とでも。解説に「グルメでも有名」と書いてあったのが気になるところ。調べなくっちゃ。
むちゃくちゃ空いてて涼める〜♪
作る方の意欲は激しく減退・・・。あぢくて無理。
で、おなじみ三鷹のエレファント・キッチンさんが救い。ブタの甘めに煮込んだお肉、唐辛子入りの甘酢をかけて。美味しいですう♪ このほかにスープやサラダ(ご飯&ドリンクもね)も付くので、これで一日のメインのお食事決まり。
自宅で工夫中の火を使わない「冷や汁」もどき。顆粒だしにお味噌(九州麦味噌LOVE)、チンしたオクラ、キュウリの薄切り塩もみしたの、木綿豆腐(水気を抜いてから)、ゴマの擦ったの、焼いた魚の代わりにオジャコ、最期に青シソ。ほら、一回、チンするだけ! 欠点は写真写りが悪いんだこれが、どう見てもネコマンマなので写真なしで。
2005年の初演は、がんばって朝早くから並んで「一幕見の通し」で見た蜷川歌舞伎。無茶苦茶おもしろいことは分かっているので、今回は、がんばりを数倍して、ばーんとはり込みました。つまり千秋楽の夜の部、花道横ゲット! ぜえぜえ。(ああ、一度こんな近くで見ちゃうと、また上階に戻るのは辛いかもと悪循環)
全体としては、より歌舞伎としてこなれた感じ。筋も役作りも見事に溶け込んだ。下座の使い方が変わったかも。舞台装置としては、たぶん前回より船が立派になったのと、偽の手紙を拾わせる部分で4人の隠れるコーン状の装置が新しくなった。
役者さんは重要な役で交代したのが、前回、松禄さんがお茶目に湧かせた阿呆の「英竹」役が翫雀へ。たぶん相当前任者を意識してたいへんだったんじゃないかな。決闘シーンでは弁慶の七つ道具全部を背負って登場とがんばっていた。残りの役は、それぞれに一磨きかけて同じ配役。
で、なんといっても、前回に続き、さらに見事なコメディエンヌぶりで座をさらったのが、腰元・麻阿役の亀治郎さん。引っ込んじゃうと、早く次の亀ちゃん出てこないかな〜♪ こんどはどんな芝居見せてくれるかな〜♪と、わくわく。甘納豆(?)お口に放り込みながらの登場から、匍匐前進、竹刀の素振りもより念入りに、かわいく、かつ前回より姉御肌のドスも効かせた芝居で大活躍。これが「風林火山」の御屋形様と同一人物なのがすごい。いや、眼ひん剥いて喉に力の入った御屋形様はちょっと勘弁なのでありますが^^;) こ奴かなり出来るぞ。
と、勘三郎組では亀蔵さん、菊五郎組では亀治郎さん、と両亀さんのご活躍が楽しみ♪ チケット確実にゲットするために歌舞伎会もはいっちゃったもんね。
古典以外の歌舞伎を初めて見た友人によると「役者がみんな生き生き楽しそうにやっているのがとても印象的」だったとか。次の演目も企んでいて呉れるといいな〜の蜷川+菊五郎一座。
井の頭公園で、ベンチで涼んでいたら、太ももに暖かい衝撃・・・カラスのフンでありました(泣)。シンタロウを支持しよう!と思った瞬間。しかし、この頃あんまりカラス政策聞かないな、カラス罠も見かけないし続いているのだろうか?成果はどうなったんだろう?
朝、黒いTシャツを取り入れようとしたら、銀色のグネグネ・・・こっちはナメクジね。とほほ。
おじさんは気持ちよさそうに水撒きしてたけど・・・ええと、これは公園の蛇口に自分でホースくっつけて、趣味の水撒きかしら? 都の職員はパンツ一丁で水撒きはしないよね。まあ、やりたい気持ちはよく分かる。
まとめた休みが取れないので、あっちで半日、こっちで半日、暑さの夏はおろおろ歩き・・・。
都心の美術展めぐりもちょっと飽きて、植物園に行ってみたらほとんど無人。
竹で棚を作っていた謎のコーナーが、ヒョウタン、ヘチマ、ゴーヤがぶらぶら。その横は、冬瓜、スイカにでかいカボチャ・・・といろんなウリがご〜ろごろ。しかも縁取りがどっさりパセリと、不思議なお楽しみコーナーに。
東京オペラシティで〜10/14。
ジム・ランビー、渋谷清道、エルネスト・ネトの3人のインスタレーション。
なんといっても最初のジム・ランビーの部屋が強力。床も壁もビニールテープで一面に幾何学的な模様が描かれているので、視線を動かすたびにくらくら〜っとする空間。おもしろ!
渋谷清道は、きれいな教会を思わせる空間。ちょびっと半端感も残り、もっとできる!
ネトの白い柔らかな白い布でつくった空間は、鍾乳洞や氷の洞窟みたいでもあり、おもしろいけど部屋半分だけなのがなあ、残念。プレイリードッグな気分だな、と思って作品に潜って穴から顔を出してたら、後から来たカップルは「アザラシみたい」と、それも言えてる。今、MIMOCAでやっている個展が、もっと大胆に大がかりでとてもおもしろそうに思える。
2Fの常設展の最期に、奥山民枝が一部屋あったのがとってもよかった。花のメゾチントとても欲しい♪ この間、横浜美術館の常設展に1枚風景画(?)があって、気になっていた作家。ちょうどいろいろな作品まとめて見られて良かった。
2Fラストの新鋭展は田尾創樹。ええと、小学校低学年っぽいイラストちっくな絵どっさり〜。なんかいろいろ企みはいっぱいあっての結果でありましょう、と思えますが・・・書いてある詩をぜんぶ読めばもっとおもしろいんだろうけど、そこまで根性無し。
ふう、こういう温度にも続けているといつか体は慣れるのかなあ・・・
いまだ(今、夜の11時半!)室内33度。
砂漠だって夜は冷えるという噂だし、湿度はないし・・・
休みの日はクーラー入れずにすごしたいけど。
今年で6回目の「阿佐ヶ谷バリ祭」。たぶん皆勤賞(去年の記事)。
去年は、大勢で戦車になったりする演目がおもしろかった(今年の映画の『トランスフォーム』みたい!?)、今年は土曜にいったせいか、わりと地味めの演目。
阿佐ヶ谷在住の友人が席を取っておいて呉れたので座れた。しかしあまりの暑さにビール飲んでても水のよう、なんかビールよりきりっと冷えた白ワインかも!と、最期のジョゲ・ブンブンが始まるあたりでカウンターでイタリアンのお店へ。で、ガード下の飲み屋さんに流れて・・・・
駅の反対側は七夕祭りなんだけど、ぎちょぎちょに混んでいるだろうと今年はぜんぜん覗かず仕舞い。
しかしなあ、ISO1600まで上げたんだけど、暗くなると写真がとほほ。シャッタースピードどこまで手ぶれせずに遅くできるか、勝負!と思っても、被写体が動いているんだからぜんぜん無理。人の眼っていかに優秀かがよく分かります。カルティエ・ブレッソン展でバリの写真もいっぱいあったよなあ、と思い出して、いっそモノクロだ、ざらざらだ、と。
「時光―蔡國強と資生堂」
資生堂ギャラリー 〜8月12日
火薬をつかって大規模な爆発パフォーマンスで有名な。を、銀座のギャラリーの中で出来るわけはないので、別の場所でこの展示のためにつくった火薬絵みたいなものと、インスタレーション、ビデオなど。
爆発のエネルギーそのもの、過程そのものが、蔡さんのアートだと思ってたので、なんかなあ、器用に火薬を配置して、焼け残るようにトリの型紙とかおいて、上からおおいをかぶせてから、ぼかっと火を付けて、おおいを取ると、はい、上手に焼いて絵が出来ました〜。というのは、え、そうなんですか?の感じ。でも、水墨画風に見えてきたというのもあって、正しく中国のアートの先端なのかも。
ビデオのなかで、資生堂のえらい人がいかに後援してきたかというのをえんえん語るのも、ちょっとあれ!?
なんか会社の方針変わったのかしら、「秘すれば花」では済まなくなったのかな。展覧会のサブタイトルも会期の最初は「祭國強と資生堂」じゃなかったはず、企業名はうたってなかったと思うしなあ。と、全体にちょいと「?」。
金の舟は文字通り純金なのらしい、はじっこの一つ欲しい^^;)
池田晶紀+ワタナベアニ「ふたりの上海」展 〜 7月31 日(火)
CALM & PUNK GALLERY(カームアンドパンクギャラリー)
一緒に旅行した二人の撮った写真。フレームの黒いのがワタナベアニさん、そうじゃないのが池田さん。ふんふん、写真はお人柄、こっちがこっちで分かる分かる・・・と思っていると、一番大きな2枚は間違えていたりして(間違えた人が多かったそうな)。
「旅するふたり」とシリーズ化するらしいので、お次も楽しみ。
しかし、中国の人はみんな顔が濃い、顔立ちじゃなくて、エネルギーが詰まってる。どの人でもすぐ主人公にして映画撮れそう。といっても、そういう顔にカメラマンは反応しているのかもね・・とも思いつつ。街の細部、売っているもの置いているものも気になる〜。やっぱり北京に行きたいな、大気汚染は東京の6倍と昨日のニュースで言っていたものの&素人は怖くて中国のまちで大きなカメラは出せないだろうな・・・と思いつつ。
世田谷美術館で〜8月19日
前に松濤でやった「骨董の誕生」展を見損なったので、今度こそ! 両方行った母カエルによれば、展示品はだいぶ重なっているらしい。
祥瑞ありましたねえ、また二つとてもけっこうなのが。やはり今回も欲しいと言えばこれかも。あと、オランダの色絵ジョッキと根来が欲し〜いって^^;)
しかし、「虫歯」とか、渋渋物件になると・・・うーん、よいような気もする、かわいいとも思う。虫歯は片ほっぺ腫れた感じだから!? ただ「人が見たら蛙になれ」というほど、入れ込んですごい!ものと感じるかというと、まだまだ? むむむむむ・・・。まあ、そもそもガラスケースの外側から拝見するというのが間違い、掌で愛してこそ良さも分かるものなんでしょう。
青山二郎、おでこが張って目がぎんろりと力強い、アクと知性がやたらありそうな面構え。ちょっとオーソン・ウエルズに似ている!?
なんか涼しげな写真を、と。
ちょっとグレゴリー・コルベールの水中のゾウさんに似ている!?
もう、だだ茶豆も出始めて、暑いのは苦しいけど楽しみもあり。
焼きミョウバンは、あと500個分ぐらいある!?
未だ吉祥寺の「もか」さん復活せず(たぶん、この1週間は前通ってチェックしていないので)、近所のコーヒー豆専門店でガテマラ主体の甘みのあるブレンドを発見して継続中。で、この間、青山の大坊で本当にゆっくりゆっくりドロップしているのをカウンターでじっくり眺めながら、入れ方も器具もまだまだ甘いな、と反省し。
大坊で売っているステンレスのポットが見るからによさそうだったのだけれど、1万円ね・・・。いろいろ検索してみたら「コーヒー達人 ペリカンポット」というのを発見。真横からの写真だとちょっと変わったかたちだけど、よく機能が分からず(だって、ペリカンからイメージする口の形ってすごい幅広い!)、上から写した写真で納得、これ鶴とかサギとかで、ペリカンじゃないよね〜。でも、これなら行けそう!
たしかにぽとぽとぐらいまで絞って注いでも裏廻りせず、上手上手♪ 味も深みが改善されたみたい(当社比)。しかし、ヤニブレンドが手に入る間に、このポットに移行してないでとても申し訳ないことをしたです。もっとおいしく飲めたはず。豆の力に頼りすぎ! また買えるようになったら、豆に敬意を表していよいよネルドリップに移行しようかな〜。
2007年7月27日-8月5日 モーフィング〜体と家の間の、服〜展@三鷹天命反転住宅。
数年前に三鷹の東八道路沿いにできたはではでの不思議建物。荒川修作+マドリン・ギンズのアーティストカップルが設計したもの、できるって決まったときから中が見たかったのだけど、なかなかチャンスが無くてやっと。
先週の週末と明日からの週末だけ、この建物をモチーフにした服の展示+夕方に4人のダンサーが1日ずつパフォーマンス。
確か、肉体も精神も刺激して、生命力を高めるとかそんなコンセプトではなかったか。外側もすごいけど、内側もすごい。
床はざらざらもこもこで斜め、色はぎんぎんに積み木風、床も天井もまあるい部屋や、三角の畳の部屋。収納はほとんどなくて、天井のフックからなんでも吊せと・・・
でも、これ中にいるとけっこう落ち着く、なかなか居心地がいい空間で(逆に落ち着いちゃっていいのかなというのはあるけどね)、まあるい部屋はお昼寝にいいかも。ただ月に25万だか26万出して借りるかというと、う〜ん。
服のデザインは「さとうみちよ」さん、モダンダンスとかの衣装デザイナーで、Tシャツのほかに展示してあったのもなかなかステキ。Tシャツはちょっと欲しかったんだけど、試着して受注生産で2ヶ月かかる(ちゃんとコンセプトがあってのことなんだけど)ので諦めちゃった、買えばよかったか。三鷹土産として開発したらしいので、今後どこかで買えるようになるかも。
わたしの行った日のダンサーはアレッシオ・シルヴェストリン。前にフォーサイス・カンパニーにいて、たぶん今は日本で活躍中。20_21 Design Siteで、フォーサイスのパフォーマンスがあったときに踊っていた人。
なにしろ広くはない住宅に少なくとも20人は観客がいて、その中で踊るので、人の間を縫うように、家具に乗ったりしながら。見る方も踊る場所を空けたり、見える場所に移動しながら。で、ちゃんと自分の空間にしちゃうところがさすが実力あり。おもしろかった。体の動きはいかにもフォーサイス出身者だった。
この天命反転住宅は、ブルーベリーファームのすぐそば。で、思い出して次の日にブルーベリー摘みに行ったら、昭和の香りの小さな平屋戸建ての貸し家がずらっと並んでいるの発見。大家さんの手入れがすごくよさそうで可愛い。どうせ借りるのならこっちだな〜と^^;)
毎年地元三鷹でブルーベリー摘み。去年教えてもらった吉野ブルーベリー農園で、今年もごっそり♪
また、調子にのって1.7キロほど、だいたい1時間で収穫。
1キロのブルーベリーはだいたい1リットルのジャムになり、残りはとりあえず冷凍に。
今年から入園料が200円かかるようになった(中でもいっぱい食べるものな)、ただし1キロ以上(100g=200円)買って帰ると、次回使える入園券がもらえる。しかしもう冷凍庫がいっぱいなのだ。
何種類ものブルーベリーが植えてあるので、ああ、これちょっと酸味が強めとか、ハッカみたいな香りがするとか、本当は用途別に分けて摘むべきなんだけど、結局いつも混ざっちゃうのであります。
竹橋の東京国立近代美術館で、〜8.12。
2002年にパリから始まった巡回展で「最晩年の本人が展覧会の構成に関わった」とちらしの裏にあり。
すごい量、写真たっぷり〜!&デッサンやら映像記録も。
本人による貴重なヴィンテージプリントというのに一室当てられていて、去年見たドキュメンタリーの『瞬間の記憶』によると、プリントは信頼している専門家にお任せと語っていたので、そうなる前のものかな。紙が黄ばみぎみなのは経年変化として、プリントの色もよりグレーっぽく、コントラストも柔らかな感じで、ほかの部屋のくっきり写真とだいぶイメージが違う(同じ写真を比べて見られるものもあり)。
最期のコーナーにデッサンや油絵もいろいろ、よい構図をぱっと見抜いて切り取る能力は、最初に画家になる勉強をしていたころの基礎もあるからかな。
一番欲しかった写真、北京の茶楼でおじいさんたちが小鳥連れてきて楽しんでいるところ。
ご近所の骨董屋さんにて。幕末ぐらい、だそうです。
半年がかりの金継ぎトライ。やっと一つめがどうにか使えるところまで。とても雑な恥ずかしい出来なので写真は小さく^^;)
金継ぎキットの漆は、マニュキアの転用かと思われる蓋にブラシのついたビンに入っていて、簡単に塗れますというのが売りだったんだけど、すごいべっとり付いてしまうわけで、乾燥の足りないところに金を蒔いたらぜーんぶ漆のなかに吸い込まれて、赤黄色いへんてこなものが(泣)。よく乾かして、細かい紙ヤスリで削り直して整形して、金粉買い足して、面相筆もまっとうなのを買ってきてやり直し。あとお皿3枚が半端な状態で待機中。
両手が自由に使えるスタンド付き拡大鏡も買ったのだった。やれやれ。
ヘタな寄席よりよっぽどおもしろいフジモリ先生の講演会。今回は「人類の建築をめざして」、7/25@青山ブックセンター。秋にTOTO出版から出る作品集のプレイベントとして。
世界の建築物や自作のスライドを見せながらのお話し。
マリの土のモスクには目地がない!とか、サボア邸の屋上庭園の真実!?とか、大手建築会社の手を出せないこととか、職人さんのプロの技と次の日から来なくなってしまった話とか。
あるいは伊東豊雄さんとぜんぜん作品の方向性は違うけどなんだか二人仲よさそうだよな、と思っていたら、諏訪神社つながりのご近所さんでもあったのね!とか。藤森先生の処女作の「神長官守矢史料館」も、最初は伊東さんに頼もうかとも思っていたんだけど、中の展示物の写真を見せて「兎の串刺しに、シカ肉の脳みそ和えですからね、これは伊東さんの建築とは合わないでしょう」と自分で作った話とか(笑)。
自分の建築、つくっているものに関しては「なるべく考えないように、言葉にしないように」してきた。「言葉っていうのは光だから、紫外線も入っているんです。それを当てることで、かたちを作るふつふつ発酵しているものが死んじゃうこともあるから」というようなところがとても面白かった。
伊豆の大島に椿城を作ったときの話がネットで読めるのを発見。