志の輔独演会@古書会館

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↑辛さは1倍で、ほどよかったです。70倍ってそれは食べ物?

スヰートポーズとエチオピアの間の時間は、実は古書会館の地下であった落語会、これがメインイベント。
志の輔さんを聞くのは、わずか4回目。人気過ぎてまずチケット取ろうとする努力をしていない、すごい上手い=おもしろいんだけど、私としては時々説明調&説教調が鼻につきすぎることがある(師匠と一緒)、あと、大きな1000人超えの会場はやっぱり嫌だよな、というのもあり。
古書祭りのイベントに去年はじめて独演会をやってたいへん評判だったらしく2回目。なにしろ200人ほどの会場なので競争率高し。今年は往復はがきだけでの申し込みを運良くお友達が当てていたのでした! 前から3列目とすばらしい席をゲットでたっぷり〜♪

志の春:鮑熨斗
志の輔:異議無し!
 中入り
松永鉄九郎:長唄三味線ご披露(?) 
志の輔:高瀬舟

桑田真澄似の前座さんは、四番弟子と言ったかな、すごいちゃんとしてた。逆に言えばはじけも破綻も無しともいうが、とても優秀そうって、ググったら、イェール大卒だそうです、イェ〜っ^^;)

「異議無し!」は、マンションの自治会でエレベーターに防犯カメラを設置するかどうか話し合うという設定。うちのマンションでもこの間、同じような話し合いをして防犯カメラ入れたばっかりで、とってもリアル。たった13世帯5階立て(鉛筆ビル?)の設定が中板橋ヒルズというのも絶妙。おもちろかった♪
いやあ、しかしマクラの間のちょっとした仕草や話し方が師匠そっくりだわ。
 
松永鉄九郎さんは、ふ〜ん「伝の会」の人だ、いろいろ活躍しているらしい、志の輔さんのお囃子も弾き、歌舞伎も弾き、・・・。だそうです。太棹でなくても、弾く人が弾いて、前から3列目だとかなり迫力。大好きな大薩摩でからくさなどやってくれて嬉しかった。

「高瀬舟」は、あの森鴎外の短編をアレンジしたもの。この頃、市民裁判員制度のシンポジウムでよく使われるのだそうで、というニュースなんかを見て・・・落語でもなく、講談でも、浪曲でも、また朗読でもない・・・という、まあ、ストーリーテリングと落語の中間みたいな、三味線と太鼓の効果音も少々入るというパフォーマンス。これがねえ、すごいじっくり聞かせるんだ、お見事!
今日、探し出して原作を読んでみたら、また、ああ、この地の説明部分は、会話にして先に持って行ったんだ、とかいろいろ工夫が分かってまたおもしろかった。
しかし昨日、噺を聞きながら、なんだか高瀬舟に犯人の娘が一緒に付き添って乗っていて、「お上のなさることに間違いはございますまいから」と最後に決めぜりふをいうようなところなかったっけ〜?とぼんやり思っていたのは、文庫に「高瀬舟」と一緒に収録されていた「最後の一句」までごっちゃになっていたと判明(笑)。なにしろ、本棚の片隅に張り付きっぱなしで何十年ぶりに日の目を浴びた本でありました。
しかし、裁判員制度のシンポジウムに使うならむしろ「最後の一句」かも、「高瀬舟」はむしろ失業問題や貧困問題かも・・・

会場内には、志の輔古書店として、師匠お勧めの本を並べた棚と、いくつかの書店さんが共同で演芸系の本を集めて営業する棚と。演芸系をこんなにどっさり集めてくれると、あっちこっち廻るより効率がいい! しかし、独演会の前後だけ、入場できた200人相手では、いくらぴったりのお客様相手でももったいないでないかな。その後も、どっかのスペースでそのまま営業してくれればいいのにな。ほかも、せっかくの古書祭りなんだから書店別にプラスして、いろいろなジャンル別に集積した会場希望だなあ(捜せばあるのか?)。

20091029-1.jpg↑ゲットした本を曝書しております。

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このページは、かえるが2009年10月29日 22:42に書いたブログ記事です。

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