東博で、御即位20年記念 特別展「皇室の名宝--日本美の華」
平成館
1期:2009年10月6日(火)〜11月3日(火・祝)/2期:2009年11月12日(木)〜11月29日(日)
昨日が初日、雨だしチャンスかも。と午後ひとっ走り行ってきました。なにしろ若冲さんの『動植綵絵』を30幅いっぺんに展示と、見逃すわけにはいきますまい。
『動植綵絵』は、2006年に三の丸尚蔵館でやってたときは、かなりがらがらで日を選べばゆっくり見られたのですが、展示室が小さいので数回に分けての展示だった。大ブームになって2007年には相国寺での里帰り全点+釈迦三尊像展示にわざわざ京都まで行ったときは人の頭ばっかり(泣)。今回は、メインの釈迦三尊像が一緒にないのが残念ですが、30幅が一部屋に並んでいるなら、まずは急いで、空いているうちに。
で、はい、ゆ〜〜〜っくり見られました。台風の今日明日もチャンスかも(笑)。単眼鏡も持って行ったので、じっくりじっくり細かいところまで拝見。鳳凰やクジャクの首なんぞの、小さな羽一枚一枚の中に、さらに細かく描き込まれた一筆一筆の絵の具の盛り上がりを眺めていると、やっぱりこの絵を描くことは祈りだったのかも、お経唱えながら描いていたのかもと思われてきました。あの細密さ×あの全体量は、とてもとても無我の境地になれる人か、サヴァンな人でなければ無理だ〜っと。
ひとつ気になったのが、上に載せたニワトリの背中のグレーの羽。ここだけね、筆の跡のないべた塗りで、拡大して目で舐め回しているうちに、妙に今回目についたのですが・・・塗り残しってことはないですよねえ?
※並べ方などは例によって、弐代目・青い日記帳さんが詳細に紹介されているのでそちらをどうぞ。
ほかにも応挙だ狩野だといろいろお宝があるなかで、「おおっ、こんなものが」とおもしろかったのは、岩佐(浮世)又兵衛の「小栗判官照手姫」の絵巻物。絵巻物自体がそうとう小さくて、屈んで覗き込みながらカニ歩きで見るので、最前列に出ないとだめだし、かなり空いてないと隣の人とつかえてしまってきついかな。
細密&ゴージャス、かつ又兵衛らしく、非常に生き生きとエグイです。いざり車に乗って引っ張られている小栗判官は、茶色くひからびたアンデスのミイラ、あるいは、SFホラー映画のゾンビのようで、甦っても絶対結婚したくないぞ!っていうか、こんなの引っ張ってないで川に捨てちゃった方がいいよお照ちゃん^^;) 全15巻のうち3巻しか出ていないのはたいへん残念! ・・・歌舞伎でこの演目を見たことがないのだけれど、どのくらいまで汚く扮するのだろう?・・・
それにしても、この展覧会1部と2部と展示品総取っ替えで、カタログも違うのに、年間パスポートではどっちか1回しか入れないのはひどいなあ(というか同じ企画展に6回入れるようにしてくれてもいいのにな、どれに行くかは本人に任せて欲しい)。普通にチケット買った場合には1部の半券で2部安くなるらしいです。
本館でも応挙、又兵衛さん出ているのでお見逃し無く。
2Fの書のコーナーは、維新特集?・・・三条実美、勝海舟、西郷隆盛、大久保利道、山岡鉄舟・・・。大久保さんかなり書が華麗(というか料紙が華麗?)、ともかくみなさまびっくりするほど立派な書を。今の政治家には無理でしょうねえ・・・
1期:2009年10月6日(火)〜11月3日(火・祝)/2期:2009年11月12日(木)〜11月29日(日)
昨日が初日、雨だしチャンスかも。と午後ひとっ走り行ってきました。なにしろ若冲さんの『動植綵絵』を30幅いっぺんに展示と、見逃すわけにはいきますまい。
『動植綵絵』は、2006年に三の丸尚蔵館でやってたときは、かなりがらがらで日を選べばゆっくり見られたのですが、展示室が小さいので数回に分けての展示だった。大ブームになって2007年には相国寺での里帰り全点+釈迦三尊像展示にわざわざ京都まで行ったときは人の頭ばっかり(泣)。今回は、メインの釈迦三尊像が一緒にないのが残念ですが、30幅が一部屋に並んでいるなら、まずは急いで、空いているうちに。
で、はい、ゆ〜〜〜っくり見られました。台風の今日明日もチャンスかも(笑)。単眼鏡も持って行ったので、じっくりじっくり細かいところまで拝見。鳳凰やクジャクの首なんぞの、小さな羽一枚一枚の中に、さらに細かく描き込まれた一筆一筆の絵の具の盛り上がりを眺めていると、やっぱりこの絵を描くことは祈りだったのかも、お経唱えながら描いていたのかもと思われてきました。あの細密さ×あの全体量は、とてもとても無我の境地になれる人か、サヴァンな人でなければ無理だ〜っと。
ひとつ気になったのが、上に載せたニワトリの背中のグレーの羽。ここだけね、筆の跡のないべた塗りで、拡大して目で舐め回しているうちに、妙に今回目についたのですが・・・塗り残しってことはないですよねえ?
※並べ方などは例によって、弐代目・青い日記帳さんが詳細に紹介されているのでそちらをどうぞ。
ほかにも応挙だ狩野だといろいろお宝があるなかで、「おおっ、こんなものが」とおもしろかったのは、岩佐(浮世)又兵衛の「小栗判官照手姫」の絵巻物。絵巻物自体がそうとう小さくて、屈んで覗き込みながらカニ歩きで見るので、最前列に出ないとだめだし、かなり空いてないと隣の人とつかえてしまってきついかな。
細密&ゴージャス、かつ又兵衛らしく、非常に生き生きとエグイです。いざり車に乗って引っ張られている小栗判官は、茶色くひからびたアンデスのミイラ、あるいは、SFホラー映画のゾンビのようで、甦っても絶対結婚したくないぞ!っていうか、こんなの引っ張ってないで川に捨てちゃった方がいいよお照ちゃん^^;) 全15巻のうち3巻しか出ていないのはたいへん残念! ・・・歌舞伎でこの演目を見たことがないのだけれど、どのくらいまで汚く扮するのだろう?・・・
それにしても、この展覧会1部と2部と展示品総取っ替えで、カタログも違うのに、年間パスポートではどっちか1回しか入れないのはひどいなあ(というか同じ企画展に6回入れるようにしてくれてもいいのにな、どれに行くかは本人に任せて欲しい)。普通にチケット買った場合には1部の半券で2部安くなるらしいです。
本館でも応挙、又兵衛さん出ているのでお見逃し無く。
2Fの書のコーナーは、維新特集?・・・三条実美、勝海舟、西郷隆盛、大久保利道、山岡鉄舟・・・。大久保さんかなり書が華麗(というか料紙が華麗?)、ともかくみなさまびっくりするほど立派な書を。今の政治家には無理でしょうねえ・・・
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