ヒャッキヤギョウと読んでくださいね〜。
7月17日@有楽町朝日ホール
佐原の国立歴史民族博物館と立川の国文学研究資料館で18日から同時開催される展覧会「百鬼夜行の世界」の記念シンポジウム。
落語、歌舞伎、浄瑠璃まで来て、英文科だったわたしが、だんだん「国文」の世界に足を踏み込みつつあるわけですが(笑)、ついにその巣窟みたいなのに行ってしまいました!? 600名いっぱい満員! なんともまじめな地味〜な集団^^;)
「百鬼夜行絵巻」はなんと現在確認されているだけで70以上あって、おそらくあと数年で100ぐらいは見つかるんじゃないか(99で止めておいて、100にするとヤバイですよと、会場で落ちがつきましたが)だそうです。
午後の眠気に時々気絶しつつ、新たに発見されて「百鬼夜行絵巻」の研究に大きなエポックとなっている日文研B本の発見と意義みたいなことなど、基調講演と3つのメイン発表。まあ、文系の極地みたいな発表なので、1+1=2のように明瞭なものはなく、「・・・と考えることができるのではないでしょうか」「・・・という見方が重要だと思います」「・・・という点からこれから考えていくことを・・・」みたいな話が続くのはしょうがないこと。もうお話しがたゆとうたゆとう・・・(笑)、全体から浮かび上がってくるぼやっとした知識はそれはそれで、たいへんおもしろい訳ですが。中では、「情報学の立場から」という、どの絵巻とどの絵巻が近いのか遠いのかと計量的に考えた発表が角度が違って、くっきりはっきり明瞭でおもしろかったり。などなど。
歴博の前期の展示には、そのたくさんの絵巻の中でも白眉であるところの大徳寺の「真珠庵本」も展示されるとのこと。ついこの間マーク・ロスコ展で佐倉詣でしたばっかりですが、またまたこの熱波の中、佐倉詣でしなくっちゃね〜。ついでにこれまた川村記念美術館も行こうかな、でも蓮は終わっちゃっているだろうな(だいたい真珠庵そのものがとっても憬れなんですが、一生入る機会はないだろうか、ないだろうな〜)。
もうちょっと聞きたかったのは、鬼と妖怪の違い。
「百鬼」といってもほとんどは妖怪、付喪神系の物や道具の怪異ですよね、というところからあまり話がそちらにそれていかなかったのだけど。「鬼」の由来と定義っておもしろそう。中国だったら、日本の幽霊や欧米のゾンビが「鬼」じゃなかったっけ。じゃあ、日本でのトレードマークの角と虎の褌はいつから、どこから?なんていうのもおもしろそう。確か「鬼の研究」という本があったなあと、でもamazonの紹介を読む限り、なんかそういう視点ではないらしい・・・。でも「鬼の研究」というサイトも発見。
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