↑一世一代ポスター:篠山紀信撮影、欲しかったですぅ! 貼るとこないけど。
一昨日は一日お休みにして、免許更新を神田で済ませてから「女殺油地獄」の初日へ!
なんせねえ、一世一代相勤め候=もう一生この役はやりません、これで最後です宣言が出ちゃっているのですから。5月の歌舞伎はお休みして、6月の昼の部を2回にしました。まずは、3Fからツァイスのオペラグラスでじっくりよ♪
前半の甘ったれかっこつけの、バカ息子っぷり、でもかわいくて色っぽいの〜♪も、借金を断られて殺しを思いつくところの、ぞくっとさせる目、油のなかで殺しを愉しみ始めた顔の変化、ほか細かいところもお見事お見事! この役こんなに作り込んであるのに、もう止めちゃうなんてもったいないよ〜、とつくづく思ったことでありました。それにねえ、やっぱりこれは近松なので上方の味がないとだめでしょ。若くて元気にすってんころりんすればいいってものではないものさ。ほんと止めちゃうのはもったいない。
そして、仁左衛門さまの殺しはなんであんなにかっこいいかな〜。三五大切も、御所五郎蔵も、霊験亀山鉾も、牡丹灯籠も・・・ほかほか、ぞくぞく&うっとりですわ。次は清水の舞台から飛び降りて前から3列目取って自分のお誕生日のお祝いに^^;)、あれを間近に見られるのだ〜、楽しみなのだ。
これで「油地獄」は文楽で2回、歌舞伎で1回になりました。つーっと端から端まですべるのは文楽の方が派手なのね。歌舞伎の方はその場でつるつるねっとりくっちゃり。最前列花道の横のお客さんは、油防ぎの透明ビニールを配られて被っているのが見えた。文楽の河内屋与兵衛は、憎たらしいどうしようもない悪で、歌舞伎の方(というか仁左衛門さまの)は、色気がたっぷりと、そのあたりの差もおもしろかった。
ともかく、なにより仁左衛門さまの「油」、どうにか間に合って見られてよかった。ほっとした。
あと、歌舞伎座さよなら公演に玉三郎さんとの「桜姫東文章」が入っていることのみを激しく祈願。こちらも一応、1階席用のお金を用意しておかなくては・・・。
舞台上は松嶋屋さんだらけ、仁左衛門さま、息子の孝太郎さん、孫の千之介ちゃん、そしてお兄さんの秀太郎さんが二役。大向こうがどういうかけ分けするのか愉しみにしていたんだけれど、聞き取れたのは「松嶋屋っ!」だけで残念。呼び分けるとすると、仁左衛門さんを「十五代目」、孝太郎さんを「若松嶋」、千ちゃんが「豆松嶋」、秀太郎さんは???と思ってたんだけどな。
ちなみに、夜の部は高麗屋さんが孫の金太郎襲名でやはり3代。かけ声はどうだったんだろう?
他の演目は・・・
●正札附根元草摺
松緑さんの五月人形のようなお姿、踊りも安心。離れ目がちょっとかわいい魁春さん、二人で絵姿決まってきれいでなかなか結構。
●双蝶々曲輪日記
若旦那は力んだ役より、こういうつっころばし加減の役がけっこういいかも〜というのは発見。
相撲場より、引窓が見たい、というよりお浄瑠璃で聞きたい、住大夫さんで。
●蝶の道行
福助さん、この頃、お芝居は大暴走ではらはらがっかりが多いけど。この踊りは久しぶりによかったよかった。イナバウアーもばっちり決まって、フィニッシュもきれい、9.5ポイント。
※たったひとつ残念だったのは、後ろに並んだ5〜6人の田舎(家の裏に猪が出るらしい!)のおばさんグループがうるさいのなんの。見りゃあ分かる!ってことをただだらだらと口から垂れ流し、家でいつもテレビ見ながら独り言いっている、あるいは家族が聞いてなくてもただただしゃべっちょるんでしょうね〜。
なかでもボスのがらがら声おばさんが、ともかく何でも自分は知っている、自分の見たものはあなたの誉めるものより良い、と言いたくって言いたくって非常に下品。かつその知識がほとんど間違っているのを大声でいうのでいらいらしたよ〜。次回はああいう人が廻りにいませんように! いたら油殺し!!
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一、正札附根元草摺
曽我五郎 松緑
舞鶴 魁春
二、双蝶々曲輪日記 角力場
濡髪長五郎 幸四郎
山崎屋与五郎 染五郎
平岡郷左衛門 由次郎
三原有右衛門 桂三
仲居おまつ 宗之助
仲居おすず 歌江
仲居おたけ 吉之丞
茶亭金平 錦吾
藤屋吾妻 芝雀
放駒長吉 吉右衛門
三、蝶の道行
助国 梅玉
小槇 福助
四、女殺油地獄 片岡仁左衛門 一世一代にて相勤め申し候
河内屋与兵衛 仁左衛門
豊嶋屋お吉 孝太郎
山本森右衛門 彌十郎
娘お光 千之助
小栗八弥 新悟
妹おかち 梅枝
刷毛の弥五郎 市蔵
皆朱の善兵衛 右之助
兄太兵衛 友右衛門
父徳兵衛 歌六
芸者小菊/母おさわ 秀太郎
豊嶋屋七左衛門 梅玉
一昨日は一日お休みにして、免許更新を神田で済ませてから「女殺油地獄」の初日へ!
なんせねえ、一世一代相勤め候=もう一生この役はやりません、これで最後です宣言が出ちゃっているのですから。5月の歌舞伎はお休みして、6月の昼の部を2回にしました。まずは、3Fからツァイスのオペラグラスでじっくりよ♪
前半の甘ったれかっこつけの、バカ息子っぷり、でもかわいくて色っぽいの〜♪も、借金を断られて殺しを思いつくところの、ぞくっとさせる目、油のなかで殺しを愉しみ始めた顔の変化、ほか細かいところもお見事お見事! この役こんなに作り込んであるのに、もう止めちゃうなんてもったいないよ〜、とつくづく思ったことでありました。それにねえ、やっぱりこれは近松なので上方の味がないとだめでしょ。若くて元気にすってんころりんすればいいってものではないものさ。ほんと止めちゃうのはもったいない。
そして、仁左衛門さまの殺しはなんであんなにかっこいいかな〜。三五大切も、御所五郎蔵も、霊験亀山鉾も、牡丹灯籠も・・・ほかほか、ぞくぞく&うっとりですわ。次は清水の舞台から飛び降りて前から3列目取って自分のお誕生日のお祝いに^^;)、あれを間近に見られるのだ〜、楽しみなのだ。
これで「油地獄」は文楽で2回、歌舞伎で1回になりました。つーっと端から端まですべるのは文楽の方が派手なのね。歌舞伎の方はその場でつるつるねっとりくっちゃり。最前列花道の横のお客さんは、油防ぎの透明ビニールを配られて被っているのが見えた。文楽の河内屋与兵衛は、憎たらしいどうしようもない悪で、歌舞伎の方(というか仁左衛門さまの)は、色気がたっぷりと、そのあたりの差もおもしろかった。
ともかく、なにより仁左衛門さまの「油」、どうにか間に合って見られてよかった。ほっとした。
あと、歌舞伎座さよなら公演に玉三郎さんとの「桜姫東文章」が入っていることのみを激しく祈願。こちらも一応、1階席用のお金を用意しておかなくては・・・。
舞台上は松嶋屋さんだらけ、仁左衛門さま、息子の孝太郎さん、孫の千之介ちゃん、そしてお兄さんの秀太郎さんが二役。大向こうがどういうかけ分けするのか愉しみにしていたんだけれど、聞き取れたのは「松嶋屋っ!」だけで残念。呼び分けるとすると、仁左衛門さんを「十五代目」、孝太郎さんを「若松嶋」、千ちゃんが「豆松嶋」、秀太郎さんは???と思ってたんだけどな。
ちなみに、夜の部は高麗屋さんが孫の金太郎襲名でやはり3代。かけ声はどうだったんだろう?
他の演目は・・・
●正札附根元草摺
松緑さんの五月人形のようなお姿、踊りも安心。離れ目がちょっとかわいい魁春さん、二人で絵姿決まってきれいでなかなか結構。
●双蝶々曲輪日記
若旦那は力んだ役より、こういうつっころばし加減の役がけっこういいかも〜というのは発見。
相撲場より、引窓が見たい、というよりお浄瑠璃で聞きたい、住大夫さんで。
●蝶の道行
福助さん、この頃、お芝居は大暴走ではらはらがっかりが多いけど。この踊りは久しぶりによかったよかった。イナバウアーもばっちり決まって、フィニッシュもきれい、9.5ポイント。
※たったひとつ残念だったのは、後ろに並んだ5〜6人の田舎(家の裏に猪が出るらしい!)のおばさんグループがうるさいのなんの。見りゃあ分かる!ってことをただだらだらと口から垂れ流し、家でいつもテレビ見ながら独り言いっている、あるいは家族が聞いてなくてもただただしゃべっちょるんでしょうね〜。
なかでもボスのがらがら声おばさんが、ともかく何でも自分は知っている、自分の見たものはあなたの誉めるものより良い、と言いたくって言いたくって非常に下品。かつその知識がほとんど間違っているのを大声でいうのでいらいらしたよ〜。次回はああいう人が廻りにいませんように! いたら油殺し!!
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一、正札附根元草摺
曽我五郎 松緑
舞鶴 魁春
二、双蝶々曲輪日記 角力場
濡髪長五郎 幸四郎
山崎屋与五郎 染五郎
平岡郷左衛門 由次郎
三原有右衛門 桂三
仲居おまつ 宗之助
仲居おすず 歌江
仲居おたけ 吉之丞
茶亭金平 錦吾
藤屋吾妻 芝雀
放駒長吉 吉右衛門
三、蝶の道行
助国 梅玉
小槇 福助
四、女殺油地獄 片岡仁左衛門 一世一代にて相勤め申し候
河内屋与兵衛 仁左衛門
豊嶋屋お吉 孝太郎
山本森右衛門 彌十郎
娘お光 千之助
小栗八弥 新悟
妹おかち 梅枝
刷毛の弥五郎 市蔵
皆朱の善兵衛 右之助
兄太兵衛 友右衛門
父徳兵衛 歌六
芸者小菊/母おさわ 秀太郎
豊嶋屋七左衛門 梅玉
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