三三・吉弥二人会

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20090405_108.jpg掘り起こしエントリー
4月7日、サザンシアター

トーク(三三 吉弥)
桂佐ん吉:狸賽(タイトル上方では「狸の賽」だったかも)
桂吉弥:親子茶屋
 中入り
シークレットゲスト 立川談春:六尺棒
柳屋三三:妾馬

ここ2、3年内幸町ホールで続けていた二人会らしい、とっても人気が出て、少し広いサザンシアターにこの回から会場を移したらしい、この二人を「お前らライバルになれ」と結べ付けたのは談春さんらしい、というようなことが最初のトークで(トークを付けたのは、今回はじめての試みらしい)。

吉弥さんは、去年の朝の連ドラ「ちりとてちん」の総領弟子役のまあるい人。米朝さんの孫弟子。あと、ゆうせん放送のラジオ番組のパーソナリティをしているので、声は毎日のように聞いているんだけど、はじめての生。
マクラは当然、米朝&小米朝改め米團治ネタをふって、お茶屋あそびやぼんぼんの話から、本編へ。といっても、やっぱり本人自身がまだお若いですからね、経験不足というか、この話の本当の味みたいなものが出るというところまでは、まだまだかと。
だいたい今の若い噺家さんで、そんなお茶屋遊びが身についたように自然に語れるようになるのであろうか(将来的にも)? そう思うと大師匠のお供でも、祇園だ、お茶屋だと、行った経験があるというだけでもかなり有利か。

中入りの後、席が後ろだったので、あれ、三三さんにしちゃあ太いシルエットが出てきたよ、と思ったら談春さん。客席どよめき大拍手(三三さん、あれじゃあ後がやりにくかったろうに)。最初の二人のトークを受けて「結びの神です」と挨拶して、客席を沸かせてから「六尺棒」を手堅くしゃきしゃきと。

三三さんは「みなさんが今までお聞きになっている「妾馬」とだいぶ違うと思います」というような断りを入れてから。確かにけっこう違ったのは、お殿様と庶民の身分差、格式の差、噛み合わなさ、というか隔絶感があんまり感じられない設定。普通だと、「身分が違うから孫の顔を見られない」というおっかさんの嘆きに人情話でじんわりしめるところを、「今度連れてきていいぞ、目通り許すぞ」とあっさりやさしいお殿様。その分、噺の焦点がどこなのかぼけたようでもあり、軽いお笑いになったかな。じめじめしてみせるだけの人情話はもとから嫌い(三三さん、単に湿気た声だせば人情話だみたいな臭いことしないところが好きなので)だとはいえ、演じ方に不満はないけど、噺のバージョンにはちと不満かな!?

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このページは、かえるが2009年5月12日 09:30に書いたブログ記事です。

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