柳家花緑独演会@三鷹星のホール

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1月31日。地元にて〜。
緑君、はじまったとたんにとちること数回、あれ、どうした、前もっとしっかりしてたぞと思ったら・・・・。たぶん「金明竹」の言い立てをするので緊張していた!? 言い立て自体は、だいたいすらすらと上手にできて、緊張して聞いちゃったこちらもホっ!。

ちなみにWikiなどで言い立て部分を調べてみましたら、

「わてナ、加賀屋佐吉から参じました。
先度(せんど)、仲買いの弥市(やいち)が取り次ぎました道具七品のうち、祐乗(ゆうじょう)光乗(こうじょう)宗乗(そうじょう)三作の三所物(みところもん)。ならびに備前長船(びぜんおさふね)の則光(のりみつ)、四分一(しぶいち)ごしらえ横谷宗#(王へん+民。よこやそうみん)小柄(こづか)付きの脇差ナ、あの柄前(つかまえ)は旦那はんが古たがやと言やはったが、あれ埋れ木(うもれぎ)やそうで、木ぃ〜が違(ちご)うておりますさかいにナ、念のため、ちょっとお断り申します。
 次はのんこの茶碗、黄檗山金明竹(おうばくさんきんめいちく)ずんどの花活(はないけ)、古池や蛙とびこむ水の音と申します・・・ありゃ、風羅坊正筆(ふうらぼうしょうひつ)の掛け物、沢庵木庵隠元禅師(たくあん・もくあん・いんげんぜんじ)張りまぜの小屏風(こびょうぶ)、あの屏風はなァもし、わての旦那の檀那寺が兵庫におましてナ、ヘイ、
 その兵庫の坊主の好みます屏風じゃによって、表具にやり、兵庫の坊主の屏風になりますとナ、かよう、お言伝え願いまぁ。」

にあと「織部の香合」が入っているかどうかが主な差のよう。
4回目のゆっくりと噛んで含めるように本人は言っているつもり、かつやっぱり通じない、しかもお客さんの耳には、それぞれの名詞だけは残るように仕込んで、後半のお上さんの間違えの仕込みをする、というのがとても難しいのねえ。

さて、花緑さんは、月曜にインフルエンザに罹患して(映画館だそうです、やっぱり今の時期は映画館やばいのね、もうしばらく止めとこうと思った)、独演会を二つもできず、しゃべりたいエネルギーが溜まって溜まって爆発!? 短めの一席が終わっても高座を降りず、あれっと思うと、ちょっとしゃべってまた噺に入る×2回。なんと4席もという珍しいことに。ほんとにほんとにしゃべるの好きなのね!

「権助提灯」が一番よかったかも。
「片棒」の三男に向かって、お父さんが「殺すぞ」といっちゃうのは、あれはだめだ。かなりだめだ。

去年出した『落語家はなぜ噺を忘れないのか』は、本人いうところの「かなりパンツを下ろしてます」=普通表に出さないところまで思い切って書いてます、のかなりおもしろい本。その中で、師匠=祖父の五代目小さんさんの十八番「笠碁」と自分の「笠碁」をどう考えてどう変えて作ったかという話に一章当ててある。その「笠碁」、本を出してからはじめて高座にかけますと本編に。
ふーん、なるほどねえ、と確かによくどう工夫したかということはよく分かる。がんばったこともよく分かる。そしてやっぱりおじいちゃんのすごさがよく分かる^^;)
少なくとも花緑落ちでは、笠先に取っちゃうので、なぜ「笠」碁なのか、笠いらないんじゃない・・・というのが残っちゃうな。これからどう変えていくのかを楽しみに。

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このページは、かえるが2009年2月20日 18:06に書いたブログ記事です。

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