↑オリエンタルカレー君は、数年後、新しいぴかぴかの歌舞伎座へ連れて行ってもらえるのかな? 建て替え休みのあいだ「薄皮 目出たい焼き」はどうなるのであろうか? それよりなにより、今年もまた一生懸命ゴールド会員を目指して通っている歌舞伎会のポイントは、歌舞伎座そのものがないとどうなるのであろ〜か?
■蘭平物狂
三津五郎さんの前半は滑稽な踊りと動き、後半は殺陣での動きを堪能するためのもの、踊りの上手な人だから動きがきれいさすが。というのはいいんだけれど、後半は二三十人の大部屋さんが、手を変え品を変えで、次から次からいろんな取り組みを見せて、出初め式みたいに立てたハシゴの上で決めたり、屋根から飛び降りたり、とんぼ切りまくり、飛びまくり・・・。しかし、ずいぶんしつこく長いので少々飽きが。
見ている方は江戸時代の人間じゃなくて、ブルース・リーから、「マトリックス」を経て、どっぷりワイヤーアクションやCG漬けになっているので、なんとも長閑で優雅な・・・などということを考えつつ少々気絶。
■勧進帳
夜の部のメイン。今回、渡辺保先生が褒めちぎっていたので大変期待して。
吉右衛門さんの弁慶、確かに見事でスケールは大きかったけれど、あのお、そのお、ええと、去年の仁左衛門様のほうがよかった(きっぱり!)。スケールの大きい上に、美しさ、悲壮さ、華がいっぱい舞台にむんむんしてたものなあ(一回しか見なかったのが痛恨事)。踊りのところも色っぽくってきれいでよかったしなあ(思い出しながらゆだれ〜)。今回は感心はしたけど、感動まではしませんでした。
四天王は、菊之助、松緑、染五郎ときれいどころを揃え、並んで座ってるだけで絵になること。まるでホストクラブか博多人形か(笑)。四人目老け山伏の<亀パパ>こと段四郎さんもたいへん立派でよろしかったです。去年はニザ様に釘付けでだれが四天王だったのかまったく覚えていないという・・・^^;) ただ、四天王が後ろから詰め寄る「押し合い」のところ、松緑さんだけ頭がぜんぜん動いてなくってユニゾンが崩れて悪目立ち、どうしちゃったんだろ、あの日だけの失敗かしら。
ラスト弁慶の幕外の引っ込みで、天を拝すべきところだと思うんだけど、客席に挨拶しているように見えちゃうあれはあれでいいのであろうか? あそこでは拍手起きないように芸の力で押さえつけろと読んだのも渡辺先生の評だと思うけれど、むしろ拍手を助長しているように見えた。今回はそこのところ触れてませんね〜。まあ、恐怖の六方手拍子が起きなくてよかったということでしょうか!
七世幸四郎の勧進帳の映画が見たいな〜。お正月にNHKでちらっと見せてくれたの、小さな画面でモノクロだったけど、すごい迫力だった。
■三人吉三
玉三郎さまのお嬢がひじょ〜ひじょ〜に美しく(八百屋お七も見たい!)、若旦那は美しいけれどあまり色気がなく・・・。松緑さんは、2年か3年前に見た三人吉座の台詞回しがれろれろですごいがっかりしたような覚えがあるのだけれど、そこは長足の進歩。
ただ、松緑さんいつも見るたんびに全く丸顔なのに非常に似合わないカツラ(呼び名を知らず、所化用?)。あれはなんとか工夫できないものか、3階から見下ろしているせいもあるとは思うけれど、ハクビシンの頭を載せてたタヌキのような頭2段重ねに見える〜!? しかも、あんまり童顔なので、他の二人に比べて「兄貴」に見えないよお。
「俺の両腕をかたに」のところ、いつも意味がもうひとつ飲み込めずにいらいら。
→ん、こちらの台本読み直したら分かった。半端に臭い芝居入れて変えているから悪いんだ。だらだら話しあいながら一人ずつ順番に腕を切ったり、ごしょごしょしゃべりながら血止めの縛っこしたりする小芝居より、無言の息で、さっと和尚の腕を二人で切る(引く)、返す刀で自分たちの腕を切る、それから話すと言う原作通りの方が絶対かっこよさそう。黙阿弥の力を信じなさい。
庚申塚の括り猿、舞台にはあったけれど、3人で分けて持って行くというのもなかった。こっちは煩雑になるから要らないの判断かな? あとの展開の仕込みにもならないし。
初午の地口灯籠が飾られてましたけど、これなんぞは、どこがどう地口なのか、わしゃさっぱり^^;)
来月は、昼夜通しで、元禄忠臣蔵で仁左衛門さま〜♪ ひとり真っ白白塗りで、角兵衛獅子の親玉のようでありますが・・・はじめて見る「浜御殿」かな。しばらく3階続きなので、光学新兵器を昨日eBayで注文してみました。来週には届くよって、言ってたけど来るかな〜。
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一、倭仮名在原系図
蘭平物狂
奴蘭平実は伴義雄 三津五郎
在原行平 翫雀
水無瀬御前 秀調
一子繁蔵 宜生
与茂作実は大江音人 橋之助
女房おりく実は妻明石 福助
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳
武蔵坊弁慶 吉右衛門
源義経 梅玉
亀井六郎 染五郎
片岡八郎 松緑
駿河次郎 菊之助
常陸坊海尊 段四郎
富樫左衛門 菊五郎
三、三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場
お嬢吉三 玉三郎
和尚吉三 松緑
夜鷹おとせ 新悟
お坊吉三 染五郎
■蘭平物狂
三津五郎さんの前半は滑稽な踊りと動き、後半は殺陣での動きを堪能するためのもの、踊りの上手な人だから動きがきれいさすが。というのはいいんだけれど、後半は二三十人の大部屋さんが、手を変え品を変えで、次から次からいろんな取り組みを見せて、出初め式みたいに立てたハシゴの上で決めたり、屋根から飛び降りたり、とんぼ切りまくり、飛びまくり・・・。しかし、ずいぶんしつこく長いので少々飽きが。
見ている方は江戸時代の人間じゃなくて、ブルース・リーから、「マトリックス」を経て、どっぷりワイヤーアクションやCG漬けになっているので、なんとも長閑で優雅な・・・などということを考えつつ少々気絶。
■勧進帳
夜の部のメイン。今回、渡辺保先生が褒めちぎっていたので大変期待して。
吉右衛門さんの弁慶、確かに見事でスケールは大きかったけれど、あのお、そのお、ええと、去年の仁左衛門様のほうがよかった(きっぱり!)。スケールの大きい上に、美しさ、悲壮さ、華がいっぱい舞台にむんむんしてたものなあ(一回しか見なかったのが痛恨事)。踊りのところも色っぽくってきれいでよかったしなあ(思い出しながらゆだれ〜)。今回は感心はしたけど、感動まではしませんでした。
四天王は、菊之助、松緑、染五郎ときれいどころを揃え、並んで座ってるだけで絵になること。まるでホストクラブか博多人形か(笑)。四人目老け山伏の<亀パパ>こと段四郎さんもたいへん立派でよろしかったです。去年はニザ様に釘付けでだれが四天王だったのかまったく覚えていないという・・・^^;) ただ、四天王が後ろから詰め寄る「押し合い」のところ、松緑さんだけ頭がぜんぜん動いてなくってユニゾンが崩れて悪目立ち、どうしちゃったんだろ、あの日だけの失敗かしら。
ラスト弁慶の幕外の引っ込みで、天を拝すべきところだと思うんだけど、客席に挨拶しているように見えちゃうあれはあれでいいのであろうか? あそこでは拍手起きないように芸の力で押さえつけろと読んだのも渡辺先生の評だと思うけれど、むしろ拍手を助長しているように見えた。今回はそこのところ触れてませんね〜。まあ、恐怖の六方手拍子が起きなくてよかったということでしょうか!
七世幸四郎の勧進帳の映画が見たいな〜。お正月にNHKでちらっと見せてくれたの、小さな画面でモノクロだったけど、すごい迫力だった。
■三人吉三
玉三郎さまのお嬢がひじょ〜ひじょ〜に美しく(八百屋お七も見たい!)、若旦那は美しいけれどあまり色気がなく・・・。松緑さんは、2年か3年前に見た三人吉座の台詞回しがれろれろですごいがっかりしたような覚えがあるのだけれど、そこは長足の進歩。
ただ、松緑さんいつも見るたんびに全く丸顔なのに非常に似合わないカツラ(呼び名を知らず、所化用?)。あれはなんとか工夫できないものか、3階から見下ろしているせいもあるとは思うけれど、ハクビシンの頭を載せてたタヌキのような頭2段重ねに見える〜!? しかも、あんまり童顔なので、他の二人に比べて「兄貴」に見えないよお。
「俺の両腕をかたに」のところ、いつも意味がもうひとつ飲み込めずにいらいら。
→ん、こちらの台本読み直したら分かった。半端に臭い芝居入れて変えているから悪いんだ。だらだら話しあいながら一人ずつ順番に腕を切ったり、ごしょごしょしゃべりながら血止めの縛っこしたりする小芝居より、無言の息で、さっと和尚の腕を二人で切る(引く)、返す刀で自分たちの腕を切る、それから話すと言う原作通りの方が絶対かっこよさそう。黙阿弥の力を信じなさい。
庚申塚の括り猿、舞台にはあったけれど、3人で分けて持って行くというのもなかった。こっちは煩雑になるから要らないの判断かな? あとの展開の仕込みにもならないし。
初午の地口灯籠が飾られてましたけど、これなんぞは、どこがどう地口なのか、わしゃさっぱり^^;)
来月は、昼夜通しで、元禄忠臣蔵で仁左衛門さま〜♪ ひとり真っ白白塗りで、角兵衛獅子の親玉のようでありますが・・・はじめて見る「浜御殿」かな。しばらく3階続きなので、光学新兵器を昨日eBayで注文してみました。来週には届くよって、言ってたけど来るかな〜。
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一、倭仮名在原系図
蘭平物狂
奴蘭平実は伴義雄 三津五郎
在原行平 翫雀
水無瀬御前 秀調
一子繁蔵 宜生
与茂作実は大江音人 橋之助
女房おりく実は妻明石 福助
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳
武蔵坊弁慶 吉右衛門
源義経 梅玉
亀井六郎 染五郎
片岡八郎 松緑
駿河次郎 菊之助
常陸坊海尊 段四郎
富樫左衛門 菊五郎
三、三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場
お嬢吉三 玉三郎
和尚吉三 松緑
夜鷹おとせ 新悟
お坊吉三 染五郎
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