歌舞伎座1月昼の部

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土日は公園の鳥見はおサボり、土曜に見た鳥は玉さまの「鷺娘」でした♪

前回、舞踊ものの理解がいまさんで不満足だったので、最初の三番叟と最後の鷺娘のために今回はイヤホンガイドを借りてみた。やっぱり下座音楽の歌詞が聞き取れない、あるいは知らないというのが弱点かと。
文楽の義大夫は思ったよりも聞き取りやすいし、上演前にあらすじと床本(プログラム、安い!に付いている)をざっと読んでおけばだいたい大丈夫。いざとなれば字幕もあり。歌舞伎の方が、ちらしかプログラムのあらすじが頼りなので、常磐津だ清元だっていうのが何を言っているのか理解が難しいのだナ^^;) といっても、イヤホンガイドがぜんぶをカバーしてくれるわけでは当然無く、やれやれであります。

三番叟はなんといっても、富十郎さんの声がすばらしく立派。御年、今年なにしろ傘寿だそうで、足腰がやや厳しい場面もあったけれど、それでもさすがの貫禄。後輩たちも刺激を受けたか、まあがんばってまずは正月らしくめでたくと。

俊寛はねえ、身も蓋もなく言ってしまえば・・・ストーリーに動きが無くって、汚いおじいさんがごちゃごちゃと文句をたれているところが長い、ときらいな演目No. 1なのだけど。最後の船を追っかける未練騒ぎがそんなに(でもけっこうやったけれど・・・あれが見せ場って悪趣味だと思うのだが)長びかなくって、諦念を早めに見せてくれたのでまあよし。

十六夜清心は、せっかくの黙阿弥、これからどんどん犯罪話が複雑にかっこよくなっていくところを、初っぱなちょっとだけではいかにもものたりない。俊寛無しでこっちを長くしてくれればよかったのに。時蔵さんがたいへんきれいで結構。吉右衛門さん、存在感を出した、出したら終わり・・・もったいないの。

お目当ての鷺娘は、歌舞伎だ日本舞踊だ難だという前に、まず見事なステージとして普遍的にすごい水準。確かにきれいきれいでうっとり。玉さま鷺娘のスノードームがあればいいのに〜。
あれは日本舞踊ではないぞ、とおっしゃる向きは、あの最後の瀕死がぱたぱたしすぎていって不満なのかなあ。イヤホンガイドによると、六代目の菊五郎が、来日したロシアのアンナ・パブロワの「瀕死の白鳥」を見て工夫した振り付けが元、ということでありましたが。

※ちなみに鳥の名前の「サギ」は、じっとしていて寄ってくる魚をだまして食べるから、という解説でした!?

「鷺娘」の歌詞を紹介してくれているサイト発見。踊りはユーツーブに載っているの発見。

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一、祝初春式三番叟
翁  富十郎
千歳  松緑
千歳  菊之助
後見  松江
後見  錦之助
三番叟  梅玉

二、平家女護島   俊寛
俊寛僧都  幸四郎
海女千鳥  芝雀
丹波少将成経  染五郎
平判官康頼  歌六
瀬尾太郎兼康  彦三郎
丹左衛門尉基康  梅玉

三、花街模様薊色縫   十六夜清心
清心  菊五郎
十六夜  時蔵
恋塚求女  梅枝
船頭三次  歌昇
俳諧師白蓮実は大寺正兵衛  吉右衛門

四、鷺娘
鷺の精  玉三郎

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このページは、かえるが2009年1月18日 21:04に書いたブログ記事です。

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